Titleist VOKEY DESIGN(タイトリスト ボーケイ デザイン) SM10 ウェッジ をアプローチ&バンカー連習場に持ち込んでじっくりと試打しました。
フェースに乗せやすくて、弾道の高さが抑えやすい。
構えやすさ、スピン性能、打感、が一段と改善され、縦距離が合わせやすくなった。
前々作(SM8)から前作(SM9)への改良の延長線上にあり、そのまま進化した印象です。
歴代の積み上げられた長所は全て継承され、味付けは変わらず、寄せやすさが一段階上がっている。
豊富なロフト、バンス、グラインド、外観仕上げ。
自分の打ち方に適した仕様を選べば、素晴らしいアプローチショットが実現します。
どんなクラブなのか、実際に打ったの体験とトラックマンで計測したデータをもとに、その評価と感想を項目別に解りやすくレビューします。
試打クラブのスペック
Titleist VOKEY DESIGN
(タイトリスト ボーケイ デザイン)
SM10 ウェッジ
/2024年3月発売モデル
【ロフト/バンス】
・52/12F
・56/14F
・58/10S
・58/12D
・58/14K
【シャフト/価格】
・Dynamic Gold (S200) /¥27,500(税込)
【天候】くもり 気温 8℃ 風速 4m/s
試打を体験した率直な感想は
この3項目が最大のお勧めポイント
- すべてが満たされる
- 安心して買い換えられる正常進化
- 豊富なバリエーション
気になった点もあります
- モーダス105が欲しい
ボーケイ デザイン SM10ウェッジ の試打評価【9.7/10】
【構えやすさ】10.0
スクエアもよし、開いてもよし、最高に構えやすいボーケイの伝統の顔。
顔が統一され、どのバウンスを選んでも顔が一緒になった。
【スピン性能】10.0
下記の表は、58°を使用して、①30ヤード と ②80ヤード の距離のスピン量を10球ずつトラックマンで測定した平均値です。
(※ダフリやトップの明らかなミスショットは除外しました。)
VOKEY SM10ウェッジ (58°/10S) | ①30yのアプローチ | ②80yのアプローチ |
---|---|---|
平均のスピン量 | 6,442rpm | 10,306rpm |
平均のキャリー | 30.9y | 82.9y |
試打データから解った事は
①ショートアプローチのスピン量が多い
②スピンの掛かり過ぎがない、イメージ通りにスピンがかかる
④52°のフルショットは深く打ち込まなくてもスピンがかかる
⑤フルショットはどのロフトもトップレベルのスピン量
同時に計測したら、スピン量が前作よりも多かったです。安定感も一枚上です。
【操作性】10.0
掌で操るかのように操作しやすい。
低く抑えやすいから、距離が合わせやすい。
【打感】9.5
柔らかくて吸い付く感触。音も打感も最高にいい。重心位置が見直された効果なのか、ローテーションしやすいから前作よりもフェースに長く乗ってる感じがする。
【バリエーション】10.0
6種のソールグラインドと9種のロフトの組み合わせで、合計25もの豊富なバリエーション。
前モデル(SM9)よりも2種類増えている。
【Fグラインド】
フルショットやスクエアに構えて打つアプローチの適した伝統の万能グラインド。ツアーで最も使用されている。
【Mグラインド】
フェースを開いたり閉じたりしながらシャローでスイープなスイングで球を操りたいプレーヤー向き。
【Sグラインド】
ハンドファーストに構えたり、ボールを後ろ側に置きながらロフトをコントロールして打つタイプに適している。
【Dグラインド】
フェースが開きやすくバンス効果も大きい。鋭角に打ち込むプレーヤーに適している。
【Tグラインド】
地面に吸い付くようなソール幅のローバウンス。
【Kグラインド】
ソフトな芝やバンカーに適したワイドなフルソールグラインド。最もハイバウンス。
【やさしさ】9.0
弾道の高さが抑えやすくなり、縦距離が合わせやすくなった。
スピン性能が少し向上して、安定感もある。タッチの合わせやすさがあり、スピン量までもが操れる操作感。
前々作(SM8)から前作(SM9)への改良点が、そのまま拡大された印象です。
歴代の積み上げられた長所は全て継承され、どの項目もブラッシュアップされている。
一番の違いは、フェースに乗せやすくなっている点。
今どきのPGAツアーの打ち方に適した改良でしょう。
ファンドファーストにせず、インサイドインの弧を描きながらインパクトでリリースさせる。すると、気持ちよくローテーションして、フェースに長く乗ってくれる。これならどんな芝でもピタピタ寄ってくれます。
毎回同じことを思うが、ボーケイの新作が欲しくなる1番の要因は、味付けが変わらない点です。
ウェッジを買い替えると、いろんなライで試すまで不安があるが、ボーケイは手に馴染むまでの時間が必要ない。前作のユーザーなら練習しなくてもそのままコースで使える。
そのまま使ってみると以前よりもピンに寄ってくれる。
だから、欲しくなるのです。
豊富なロフト、バンス、グラインドのバリエーションが用意され、外観仕上げも3種類ある。
どれにするのか絞り込むのが厄介な点が唯一の欠点かもしれない。
USモデルならRAWタイプ(ノーメッキ仕上げ)も選択できます!
ボーケイ SM10ウェッジ のカスタムはコチラがお勧めです。
【総合評価】9.7/10
【総合評価 9.7】
構えやすさ 10.0
スピン 10.0
操作性 10.0
打感 9.5
バリエーション 10.0
やさしさ 9.0
ボーケイSM10ウェッジ の口コミ
私と一緒に試打を体験したゴルファーの意見や感想も参考にしてください。
「ダフってもミスにならないウェッジとは違う」
カッコいいですが、最近流行りのダフってもミスにならないウェッジとは違いますね。それなりにミスになります。
《T.Tさん(40代) ゴルフ歴10年,スコア90〜99,39m/s,フェード系 月2ゴルファー》
「打感が柔らかくなった」
正直言って、前作(SM9)と打ち比べると、大きな違いがありませんが少し打感が柔らかく感じます。
《KUNIさん(50代) ゴルフ歴27年,HDCP12,44m/s,ドロー系 夢はシングル》
「Kグラインドが打ちやすい」
58°のKグラインドでソールを滑らせると、ダフリに強くてやさしいです。
《RYOJIさん(50代) ゴルフ歴40年,HDCP3,48m/s,フェード系 学生時代はキャプテン。》
標準シャフトは、レフティは
標準仕様は3種類のスチール。
レフティ・モデル(左利き用)も用意されています。(ツアークローム仕上げのみ)
【スチール】
- Dynamic Gold (S200) 手元調子 129g
- BV 105 (S) 中調子 110g
- N.S.PRO 950GH neo (S) 中調子 98g
豊富なシャフト。カラフルな刻印も可能。
ボーケイ SM10ウェッジ のカスタムはUSモデルがお勧めです。
オススメしたいゴルファーは
こんな人にメリットがあります
- 自分の打ち方に適したバンスを選択したい
- 豊富なロフトバリエーションから選択したい
- 打感を重視する
- 操作性を重視する
- 中級以上
デメリットもあります
- ダフリに寛容な「お助けウェッジ」ではない
- バンスの種類が多い(どれがいいのか迷う)
比較対象となるモデルは
ズバリこの4モデルがライバルになります。
性能的には大きな違いはありませんが、構えやすさがポイントになるでしょう。
前作との違い・進化した点
- 前作(SM9)と比較すると、さらにスピン性能がアップした
- 「ニッケル仕上げ」が新加入
- グラインドが違っても顔は同じに
- スピン、打感、操作性、全項目がそれぞれ改善された
- LグラインドがTグラインドに変更
商品情報(スペック)
メーカー | Titleist (タイトリスト) |
商品名 | VOKEY DESIGN SM10 Wedge (ボーケイ デザイン SM10 ウェッジ) |
[ロフト] バンス グラインド /シャフト長 |
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ライ角 | 64° |
ヘッド素材/製法 | 軟鉄/鋳造 |
ヘッド仕上げ |
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グリップ | Titleist Universal 360(M60/50g) |
シャフト |
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価格 | ¥27,500(税込) |
まとめ
タイトリスト ボーケイデザインSM10 ウェッジ を試打した計測データと体験をもとにその評価をレビューしました。
フェースに乗せやすくて、弾道の高さが抑えやすいから縦距離が合ってくれる。
構えやすさ、スピン性能、打感、が一段と改善されている。
歴代の積み上げられた長所は全て継承され、味付けは変わらず、寄せやすさが一段階上がっている。
豊富なロフト、バンス、グラインド、外観仕上げ。
自分の打ち方に適した仕様を選べば、素晴らしいアプローチショットが実現するでしょう。