TaylorMade(テーラーメイド) Qi10 TOUR(ツアー) レスキューを2日間かけてじっくりと試打しました。
アイアンからの流れで打ち込みやすくて、意外にミスに寛容です。
打った球筋を見ると、よく持ち上がり、スピンが入り、よく飛びます。
計測データを検証すると、ダウンブローに打ち込んだ時の飛距離は期待以上。サイドスピンが少なくて方向性もなかなかいい。
ウッド型とアイアン型のいいとこ取りをしたモデルがまたまた進化しました。前作(ステルス2 プラス レスキュー) よりも寛容性が1段階アップしています。
操作性がよくて、縦距離が合わせやすい。
上級者が200ヤード先のピンをやさしく攻められるハイブリッドです。
どんなユーティリティなのか、実際に2日間打った体験とトラックマンで計測したデータをもとに、その評価と感想を項目別に解りやすくレビューします。
試打クラブのスペック
TaylorMade(テーラーメイド)
Qi10 TOUR (ツアー) レスキュー
/2024年2月発売モデル
【番手/ロフト】
・#4/22°
【シャフト/価格】
・Diamana SILVER TM70 (S)中元調子/¥50,600(税込)
兄弟モデルの評価
【試打&評価】Qi10 レスキュー/狙いやすくてやさしいユーティリティ
【試打&評価】Qi10 MAX レスキュー/弾道がユーティリティの高さじゃない
試打を体験した率直な感想は
この3項目が最大のお勧めポイント
- 操作しやすくて縦距離が合わせやすい
- 意外によく飛ぶ
- 意外にミスに寛容
気になった点もあります
- 22°までの番手バリエーション
カスタムはUSモデルがおすすめです!
数十種類の豊富なシャフト。
Qi10 レスキュー シリーズのカスタムが自由にできる
Qi10TOUR レスキュー の評価【9.2/10】
【構えやすさ】9.0
ダウンブローに打ち込みたくなる、グース形状で小ぶりのヘッド。ラインが出しやすい顔です。
”ハイトゥ型”のフェースは好き嫌いが分かれるが、打ち込みやすくて、ターンしやすい。
【飛距離性能】9.0
試打1日目にDiamana SILVER TM70 (S)を使用して、ドライバーのヘッドスピードを43m/sぐらいで振った時の測定値です。
分厚いインパクトになり、力強い弾道でよく飛びます。
下記の表は、試打の2日目に Diamana SILVER TM70 (S)シャフトを装着して、トラックマンで10球測定した平均値です。
Qi10TOURレスキュー | U4(22°)×Diamana SILVER TM70 (S) |
---|---|
ヘッドスピード | 40.3m/s |
ボール初速 | 57.0m/s |
キャリー | 195.1y |
トータル | 206.9y |
打ち出し角 | 14.1° |
バックスピン | 4,020rpm |
ミート率(SMASH FAC.) | 1.41 |
試打データから解った事
①ダウンブローに打つとよく飛ぶ
②オフセンターのロスはある
③弾道は標準的な高さ
④スピン量はやや多め
⑤サイドスピンが意外に少ない
ダウンブローに打つと、初速が上がります。飛距離は期待以上でした。
【弾道の高さ】8.5
スタンダードモデル(Qi10レスキュー )と比べると、少し低めの弾道。
めくれないから安心して狙えます。
【つかまり】9.0
ダウンブローに打つと、ローテーションしやすい。よくつかまります。払い打つとつかまりません。
【操作性】10.0
ラインが出しやすくて、縦距離が合わせやすい。素晴らしい操作性です。
【打感】9.5
フェースの”たわみ”が手に伝わり、なかなか心地いい打感。オフセンターはやや硬め。
【やさしさ】8.0
打ち手によって評価が全然違うでしょう。
アイアンを打つようにハンドファーストを維持しながらダウンブローに打ち込むと、よく持ち上がり、スピンが入り、期待以上に飛びます。
アイアン型ユーティリティのように操作性がよくて、圧倒的にミスに寛容。吹け上がらないし、コスリが出にくい。ラインが出しやすい。
何よりも、アイアンからの流れで打ちやすい。
ウッド型とアイアン型のいいとこ取りです。上級者のお助けクラブにピッタリです。
ところが、払い打ちでは球が上がらないし、上手くつかまらない。
ヘッドスピードが遅いと、球が上がらない。
そもそもアイアンが苦手なゴルファーには難しいい味付けになっている。お助けクラブにはならない。
上級者が200ヤード先のピンをやさしく攻められるハイブリッドです。
【総合評価】9.2/10
【総合評価 9.2】
構えやすさ 9.0
飛距離 9.0
弾道の高さ 8.5
つかまり 9.0
操作性 10.0
打感 9.5
やさしさ 8.0
Qi10ツアー レスキュー の口コミ
私と一緒に試打を体験したゴルファーの意見や感想も参考にしてください。
「上手く打てません。」
結構重たいですね。セカンドライナーばかりで上手く打てません。
《T.Tさん(40代) ゴルフ歴10年,スコア90〜99,39m/s,フェード系 月2ゴルファー》
「芯で捉えるとよく飛が、、」
芯で捉えるとよく飛びますが、オフセンターのロスが大きいです。ヒールやトップでは球が上がりません。
《KUNIさん(50代) ゴルフ歴27年,HDCP12,44m/s,ドロー系 メタボ・ゴルファー》
「打感は最高です」
高く上がってよく飛びますね。フェードが打ちやすいし、スピンも入ってくれます。打感は最高です。
《RYOJIさん(50代) ゴルフ歴40年,HDCP3,48m/s,フェード系 クラチャンは2位が最高。》
標準シャフトは・レフティは
標準シャフトは2種類。
レフティモデル(左利き用)も用意されています。(U3,U4のみ)
- Diamana SILVER TM70 (S)(R)中元調子/¥50,600(税込)
- N.S.PRO 910GH (S)先中調子/¥47,300(税込)
オリジナルカーボンシャフトの印象は、
Diamana SILVER TM70は、トルクが少なくて暴れないから、タイミングが合わせやすい。球を抑えやすくて操作しやすいシャフトです。
(S)でドライバーのヘッドスピードが42〜47m/sぐらい。
カスタムはUSモデルがおすすめです!
数十種類の豊富なシャフト。
Qi10 レスキュー シリーズのカスタムが自由にオーダーできる
オススメしたいゴルファーは
こんな人にメリットがあります
- ダウンブローに打てる上級者
- 操作性を重視する
- アイアンが得意
- ヘッドスピードは平均以上
デメリットもあります
- ヘッドスピードが遅い人には難しい
- 払い打ちでは球が上がらない
- フォームの安定感が必要
比較対象となるモデルは
この2モデルがよく似た性能です。
よく似た性能ですが、シャフトバリエーション、構えやすさなども選択のポイントになりそうです。
Titleist(タイトリスト) TSR3ユーティリティを試打しました。ずいぶんやさしく狙えるようになりました。クラウン形状が変わって顔もやさしくなった。アイアンからの流れで強い弾道が打てる伝統を受け継ぎながら、やさしさ[…]
前作との違い・進化した点
- 前作(ステルス2 プラス レスキュー) よりもミスに寛容になった
- 球が上がりやすくなった
- つかまえやすくなった
- 構えやすくなった
商品情報
メーカー | TaylorMade(テーラーメイド) |
商品名 | Qi10ツアー レスキュー |
番手(ロフト/ライ角/シャフト長) |
※スチールシャフトは-0.25″ |
ヘッド素材 / フェース素材 | ステンレススチール [450SS] + バックTSSウェイト / マレージング鋼 [C300] (鍛造) |
グリップ | TM Tour Velvet 360 Black/Blue CP (径60/47.5g) |
シャフト/価格 | ・Diamana SILVER TM70(S) 中元調子/¥50,600(税込) ・N.S.PRO 910GH(S) 先中調子/¥47,300(税込) |
まとめ
テーラーメイド Qi10 ツアー レスキューを試打した計測データと実際の体験をもとに、その評価をレビューしました。
アイアンからの流れで打ち込みやすくて、意外にミスに寛容です。
ダウンブローに打ち込むと、よく持ち上がり、スピンが入り、よく飛びます。
サイドスピンが少なくて方向性もなかなかいい。
ウッド型とアイアン型のいいとこ取りをしたモデルがまたまた進化しました。
操作性がよくて、縦距離が合わせやすいから、ピンをやさしく狙えるハイブリッドです。
カスタムはUSモデルがおすすめです!
数十種類の豊富なシャフト。
Qi10 レスキュー シリーズのカスタムが自由にできる