TaylorMade(テーラーメイド) Qi10 LS ドライバーを2日間かけてじっくりと試打しました。
打った球筋を見ると、左右にまったく捻じれません。
低スピンの棒球がアゲンストの風を切り裂いてぶっ飛びます。
計測データを検証すると、一発のぶっ飛びが継承され、平均飛距離が上がっている。
フェード回転でもスピンが増えない。叩いてもずっと低スピン。
方向性がよくて、オフセンターのロスも少ない。出球の方向と高さの安定感が上がっています。
前作(ステルス2 プラス ドライバー)は1年間使用しましたが、叩いた時のミスが出にくくなった印象が強いです。
ヘッドスピードが速い人が、より叩きやすくなったロースピンタイプ。
どんなクラブなのか、実際に2日間打った体験とトラックマンで計測したデータをもとに、その評価と感想を項目別に解りやすくレビューします。
試打クラブのスペック
TaylorMade(テーラーメイド)
Qi10 LSドライバー
/2024年2月発売モデル
【ロフト】
・9°
・10.5°
【シャフト/価格】
・Diamana SILVER TM50 (S)中元調子/¥99,000(税込)
・Tour AD VF-6 (S)中元調子/¥112,200(税込)
兄弟モデルの評価
【試打&評価】Qi10 ドライバー/低スピンとやさしさが両立された
【試打&評価】Qi10 MAX ドライバー/キャリーでぶっ飛ぶ
試打を体感した率直な感想は
この3項目が最大のお勧めポイント
- 安定感がアップした
- 右のミスが出にくくなった
- 平均飛距離が上がった
気になった点もあります
- オリジナルカーボンシャフトが(S)のみに
オリジナルカーボンシャフトの(SR)と(R)が受注生産になりました。前作の(SR)がなかなか打ちやすかったので残念です。
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Qi10 LS ドライバー の評価【9.3/10】
【構えやすさ】9.5
これで460ccもあるのか、疑いたくなるぐらい小顔に見える。
ディープフェースの洋梨。ハードヒッターのアスリートが構えやすい顔です。
【飛距離性能】10.0
試打1日目にDiamana SILVER TM50 (S)を使用して、45m/sぐらいで振った時の平均的な測定値です。
前作(ステルス2 プラス ドライバー)と同じシャフトで打ち比べると、一発の飛びはほとんど一緒。平均飛距離がアップしてます。
下記の表は、2日目に Tour AD VF-6 (S)シャフトを装着して、トラックマンで15球測定した平均値です。
Qi10LSドライバー | 9°×Tour AD VF-6 (S) |
---|---|
ヘッドスピード | 47.2m/s |
ボール初速 | 68.7m/s |
キャリー | 252.5y |
トータル | 275.6y |
打ち出し角 | 12.2° |
バックスピン | 2,105rpm |
ミート率(SMASH FAC.) | 1.46 |
試打データから解った事
①オフセンターでも失速しない
②弾道は低め
③叩いてもスピン量が増えない
④フェード回転が掛かりやすい
⑤高初速でぶっ飛ぶ
一発のぶっ飛びも、平均飛距離も最高レベルです。
【弾道の高さ】8.0
低スピンの中弾道。10.5°は少しスピンが入りやすい。
【つかまり】8.5
基本的に左のミスは一切出ません。プッシュのミスは軽減されている。
ライ角が超フラットなので、カチャカチャしてロフトとライ角をアップさせると右のミスが出ません。
スライディングウェイトの重量が増えたからなのか、前作よりもその効果が2割ぐらい上がった感じ。つかまりはウエイトで調節できます。
【操作性】9.5
操作しやすい。フェードの曲がり具合や球の高さがコントロールしやすい。
【打感】9.5
たわみと軽快な弾きが同時に感じられ、気持ちいい感触です。
【やさしさ】8.0
基本的に正常進化。
方向性がよくて、オフセンターのロスも少ない。スライス回転でもスピンが増えないから、コスリのミスが出にくいです。
また、出球の方向と高さの安定感が上がっています。
前作の長所を残しつつ、短所を改善した。
前作(ステルス2プラス ドライバー)は叩いたときにプッシュを警戒したが、そこが改善されている。
叩いてもミスにならないから、思い切って振りきれます。
当然飛距離アップできます。
ドローも打てるが、フェードヒッターの方が逆球が出ない分だけ打ちやすく感じるでしょう。
低スピンのフェードボールが打てるので、フェードがドローに負けないぐらいよく飛びます。
【総合評価】9.3/10
【総合評価 9.3】
構えやすさ 9.5
飛距離 10.0
弾道の高さ 8.0
つかまり 8.5
操作性 9.5
打感 9.5
やさしさ 8.0
Qi10LSドライバー の口コミ
私と一緒に試打を体験したゴルファーの意見や感想も参考にしてください。
「無理でした」
シャフトが硬いですね。私のヘッドスピードでは振り切れません。当たってもセカンドゴロです。
《T.Tさん(40代) ゴルフ歴10年,スコア90〜99,39m/s,フェード系 サラリーマン・月2ゴルファー》
「可変ウエイトがいい」
右に出る味付けは変わってませんが、可変ウエイトをドローポジションにするとよくつかまります。
《KUNIさん(50代) ゴルフ歴27年,HDCP12,44m/s,ドロー系 夢はシングルのメタボ・ゴルファー》
「スピン量が少し増えた」
フェードヒッターは逆球を恐れずに叩けます。スピン量が少し増えたからキャリーが伸びた印象です。
《RYOJIさん(50代) ゴルフ歴40年,HDCP3,48m/s,フェード系 学生時代はキャプテン。クラチャンは2位が最高。》
シャフトは・レフティは
標準シャフトは4種類。
レフティモデル(左利き用)は受注生産になります。(8°は未対応)
【標準シャフト】
- Diamana SILVER TM50(S, SR, R) 中元調子
- Tour AD VF-6(S) 中元調子
- SPEEDER NX BLACK 60(S) 先中調子
- Diamana WB 63(S) 元調子
オリジナルカーボンシャフトの印象は、
オリジナルカーボンシャフトのDiamana SILVER TM50は、前作よりも硬くて重量感があります。暴れなくて叩けるシャフト。
(S)で43〜47m/sぐらい。
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オススメしたいゴルファーは
こんな人にメリットがあります
- 左のミスを恐れず気持ちよく叩きたい
- 低スピンで飛距離アップしたい
- 操作性を重視する
- 平均以上のヘッドスピードがある
- 中、上級者
デメリットもあります
- 球が低い人には9°は上がりづらい
- 非力なゴルファーやスライサーにはお勧めできない
比較対象となるモデルは
競合するモデルが多いですが、この3モデルがよく似た性能です。
- キャロウェイ パラダイムAiスモーク ♦♦♦ ドライバー
- コブラ ダークスピード LS ドライバー
- ピン G430 LST ドライバー
- タイトリスト TSR3 ドライバー
構えた時の印象や標準シャフト・バリエーションなども選択のポイントになりそうです。
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前作との違い・進化した点
- 前作(ステルス2 プラス ドライバー)よりもミスに寛容になった
- 可変ウエイトの効果が上がった
- クラウン部分がスッキリした
- オリジナルカーボンシャフトがしっかりした
商品情報 (スペック)
メーカー | TaylorMade (テーラーメイド) |
商品名 | Qi10 LS ドライバー |
ロフト |
|
ライ角(調節可能範囲) | 54°(STD)-58°(UPRT) |
体積 | 460cm3 |
ヘッド素材 / フェース素材 | チタンフレームボディ [9-1-1 ti] + インフィニティカーボンクラウン + カーボンソール + 特殊強化カーボンコンポジットリング + スライディングウェイト(18g) + MOIバックウェイト(17g) / 新60層カーボンツイストフェース + PUカバー |
グリップ | TM Tour Velvet 360 Black/Blue CP (径60/47.5g) |
シャフト/長さ/価格 |
|
まとめ
テーラーメイド Qi10 LS ドライバー を試打した体験と計測データをもとに、その評価をレビューしました。
打った球筋を見ると、左右に捻じれない低スピンでぶっ飛びます。
計測データを検証すると、一発の飛びが継承され、平均飛距離が上がっている。
叩いても方向性がよくて、オフセンターのロスも少ない。出球の方向と高さの安定感が上がっています。
ヘッドスピードが速いゴルファーが、叩いた時のミスが出にくくなったロースピンタイプのドライバーです。
カスタムするならUSモデル!
数十種類の豊富なシャフト。
テーラーメイド Qi10シリーズ のカスタムオーダーはこちらが安心です。