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【試打&評価】ピン BLUEPRINT(ブループリント) T アイアン/切れ味を求める上級者に

PING(ピン) BLUEPRINT(ブループリント) T アイアン を2日間かけてじっくりと試打しました。

打った球筋を見ると、上がり過ぎる心配のないマッスルとしては低めの弾道です。
素晴らしい操作性で、縦の距離が合わせやすく、まるでウェッジのようにコントロールしやすい。

計測データを検証すると、センターの飛距離は平均レベルだが、オフセンターがそのまま結果に表れます。
スピンはよく掛かるが、フェース下部では球が上がりません。

ダウンブローに打ち込んだ時の切れ味は抜群。
上級者の中でも、とくにパワーヒッターにおすすめしたい、マッスルバックアイアン。

どんなクラブなのか、実際に打った体験とトラックマンで計測したデータをもとに、その評価と感想を項目別に解りやすくレビューします。



試打クラブのスペック

 PING(ピン)
BLUE PRINT T IRON
(ブループリントT)  アイアン
/2024年2月発売モデル
【番手/ロフト】
・7番/33°
【シャフト/価格(1本)】
・Modus3 Tour 115 (S) /¥36,300(税込)
・N.S.PRO 950GH neo (S) /¥36,300(税込)
・Dynamic Gold EX Tour Issue (S200) /¥38,500(税込)

【弾道測定の環境】 東京都内インドアスタジオ&ゴルフ練習場 晴れ 最高気温 13℃
ピン ブループリントTアイアン

兄弟モデルの評価

【試打&評価】ピン BLUEPRINT S アイアン/操作性と寛容性のバランスがいい

試打を体験した率直な感想は

この3項目が最大のお勧めポイント

  • 抜群の操作性
  • 心地いい打感
  • シャープな切れ味
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Nao

前作(BLUEPRINTアイアン)の方が寛容性がありましたが、切れ味は上がってます。


気になった点もあります

  • 独特なライ角設定
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Nao
ピンのライ角は一般的な0.5°と違い、0.7~0.8°刻みになります。ロングアイアンはフラット、ショートアイアンはアップライトになるので、他メーカーから買い替えると気になるかもしれません。

下取り割がお得!

PING BLUEPRINT シリーズ アイアン が安く購入できる。

ブループリントT アイアン の評価【8.5/10】

【構えやすさ】9.0

ストレートネックでコンパクトなフェース。直線基調の造形。
上級者好みの顔です。

ピン ブループリントTアイアンのフェース

【飛距離性能】7.5

試打1日目に N.S.PRO 950GH neo (S) で、ドライバーのヘッドスピードが43~44m/sぐらいをイメージして振った時の平均的な測定値です。

正直言って、90g台のシャフトはミスマッチ。このスピードでは球が浮きません。ミート率も上がらない。
飛距離性能はそれなりといった感じです。

ピン ブループリントTアイアンの飛距離データ


下記の表は、Dynamic Gold EX Tour Issue (S200)シャフトを挿入したモデルで、トラックマンで10球測定した平均値です。

BLUEPRINT T アイアン7番(33°)×Dynamic Gold EX Tour Issue (S200)
ヘッドスピード37.9m/s
ボール初速48.1m/s
キャリー152.2y
トータル158.6y
打ち出し角17.2°
バックスピン6,470rpm
落下角度44.9°
ミート率(SMASH FAC.)1.27

試打データから解った事

①芯で捉えればロフト通りの飛距離性能
②飛び過ぎのミスが出ない
③オフセンターのロスがある
④スピンは多めだが、ミスヒットするとスピンが減少する

芯で捉えればしっかりスピンがかかる。
飛距離はマッスルの平均的な数値。競合モデルよりもややオフセンターのロスが多い。操作性重視の味付け。


シャフトもグリップも豊富なバリエーション!

PING BLUEPRINT T アイアン のカスタムはUSモデルがオススメです。
距離が欲しいならロフト設定は「Power Spec Loft」がお薦めです。


【弾道の高さ】8.0

ロフトの割には低めの弾道。ダウンブローに打ち込んで芯を食うとスピンの効いた中弾道に。スイープに振るとみじめな結果になります。
フェース下部ではハーフトップ。薄めのヒットに弱い印象です。

【つかまり】9.0

思い通りにターンできますが、マッスルとしてはやや控えめ。

【操作性】10.0

抜群の操作性です。まるでウェッジのようにコントロールしやすい。

ピン ブループリントTアイアンのソール

ソールの抜けがいいから操作しやすい。

【打感】10.0

鋭角に打ち込むとフェースがたわみながら分厚い打感になり、実に心地いい。
レベルブローに打つと、やや硬めの感触に。

【やさしさ】7.0

コブラ、テーラーメイド、キャロウェイ、、、最近の米国メーカーのマッスルバック・アイアンは、ハーフキャビティとのコンボセッティングを前提に開発されているのだろう。同じライ角、同じロフト角で、番手のつながりに問題が生じない。
コブラKING CB/MB アイアンのように最初からコンボで販売するメーカーもある。(米国モデルはMBオンリー、CBオンリーも選択可能)

そうなると、マッスルに寛容性は必要ない。切れ味最優先の設計になります。

ところが、日本メーカーの場合はそういうわけにはいかない。
マッスルが34°なら、ハーフキャビティが32°、ポケットキャビティが31°と、だんだんロフトが立っていく設定が多いから、コンボでセッティングするとロフトのつながりが悪くなる。
日本メーカーはコンボ前提で作られていないから、マッスルにある程度の寛容性を求めて、「やさしいマッスル」が多い。

前作(BLUEPRINTアイアン)の発売当時(5年前)には、PINGにハーフキャビティモデルが存在しなかったので、日本メーカー的な寛容性のあるマッスルだったが、今回は明らかにキレキレのナイフのような味付けになっている。

この切れ味を武器に戦いたいPGAのトッププロは、このままフルセットで使うだろう。
私のパワーでは難しい。
180ヤードのキャリーを7番アイアンで楽々打てる強靭なパワーがあり、フォームの安定感がプロレベルなら、フルセットで使ってみたくなるかも。

【総合評価】8.5/10

【総合評価 8.5】
構えやすさ  9.0
飛距離  7.5
弾道の高さ  8.0
つかまり  9.0
操作性 10.0
打感 10.0
やさしさ  7.0

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Nao
ショートアイアンだけ購入して、ミドルアイアンはブループリントS、ロングアイアンはi230という組み合わせで試してみたいと思いました。

ブループリントT アイアンの口コミ

私と一緒に試打を体験したゴルファーの意見や感想も参考にしてください。

「無理です」

なぜか950GH neo でもずっしり感じて振り切れません。私にはまったく無理です。

《T.Tさん(40代) ゴルフ歴10年,スコア90〜99,39m/s,フェード系 月2ゴルファー》

「芯が狭い」

芯が狭くて難しいです。ちゃんと当たっても飛びません。たぶんダウンブローに打てないと距離が出ないのかも。

《KUNIさん(50代) ゴルフ歴27年,HDCP12,44m/s,ドロー系 夢はシングルのメタボ・ゴルファー》

「マッスルの良さがある」

マッスルを使うメリットが詰め込まれています。操作性、打感、切れ味、が最高です。

《RYOJIさん(50代) ゴルフ歴40年,HDCP3,48m/s,フェード系  クラチャンは2位が最高。》

標準シャフトは・レフティは

吊るし販売もありますが、カスタムでいろんなシャフトが用意されています。
レフティモデル(左利き用)はちゃんと用意されています。

推奨標準シャフト

  • N.S.PRO 950GH neo (S)中調子
  • MODUS3 TOUR105 (S)元調子
  • MODUS3 TOUR115 (S)元調子
  • MODUS3 TOUR120 (S)中元調子
  • DG EX TOUR ISSUE (S200)元調子

シャフトもグリップも豊富なバリエーション!

PING BLUEPRINT T アイアン のカスタムはUSモデルがオススメです。
距離が欲しいならロフト設定は「Power Spec Loft」がお薦めです。


オススメしたいゴルファーは

こんな人にメリットがあります

  • 操作性を重視する
  • ヘッドスピードが速い
  • 打感にこだわる
  • 上級者
  • コンボセッティングを検討している

デメリットもあります

  • 中級では難しい
  • ヘッドスピードが平均レベルでは難しい
  • オフセンターのロスがある

比較対象となるモデルは

競合となるモデルがたくさんあり、この4モデルがほんの一例です。

マッスルの中でも、よりパワーがある人に適しています。構えた時の顔も決め手になりそうです。
ピンは1本からでも購入できるので、i230アイアンブループリントSアイアンなどとのコンビネーションが可能です。

ライバルはこちら

Taylormade (テーラーメイド) P7MB アイアン 2023年モデル を試打しました。前モデル(P・7MB アイアン 2020)と比べると、少し分厚さが増した打感、操作性のさらなる向上、つかまりの良さなどが着実に進化してい[…]

P7MB IRON 2023

前作との違い・進化した点

  • 前作(BLUEPRINTアイアン)と比較すると、より上級者専用モデルになった
  • ロフト角が少し立てられた
  • さらに繊細な操作が可能になった

商品情報 (スペック)

メーカーPING (ピン)
商品名BLUEPRINT T IRON
ブループリント T アイアン
番手(ロフト/長さ/ライ角)
  • 3(19°/38.75″/59)
  • 4(22.5°/38.25″/59.8)
  • 5(26°/37.75″/60.5)
  • 6(29.5°/37.25″/61.3)
  • 7(33°/36.75″/62)
  • 8(37°/36.25″/62.8)
  • 9(41°/35.75″/63.5)
  • PW(45°/35.5″/64.1)

※ライ角はスタンダード(ブラック)の数値

ヘッド素材8620カーボンスチール
仕上げハイドロパールクローム仕上げ
製法鍛造
グリップ

GP 360 LITE TOUR VELVET ROUND
(バックライン無し)

推奨シャフト
  • N.S.PRO 950GH neo (S)中調子
  • MODUS3 TOUR105 (S)元調子
  • MODUS3 TOUR115 (S)元調子
  • MODUS3 TOUR120 (S)中元調子
  • DG EX TOUR ISSUE (S200)元調子
価格 (1本)¥36,300(税込)
(※DG EX TOUR ISSUE は/¥38,500(税込))
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Nao
ブループリントS アイアン と比べると、ロフト角、ライ角は同じですが、バンス角が1°大きいです。(PWは1.5°)


まとめ

ピン ブループリントT アイアンを試打した体験と計測データをもとに、その評価をレビューしました。

上がり過ぎる心配のない中弾道で、素晴らしい操作性。縦の距離が合わせやすい。
ミスに寛容ではないが、ダウンブローに打ち込んだ時の切れ味は抜群。
上級者の中でも、とくにパワーヒッターにおすすめしたい、マッスルバックアイアンです。


下取り割がお得!

PING BLUEPRINT シリーズ アイアン が安く購入できる。