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【試打&評価】ピン G430 MAX 10K ドライバー/LSTとMAXのいいとこ取り

PING (ピン)G430 MAX(マックス) 10Kドライバーを2日間かけてじっくりと試打しました。

打った球筋を見ると、カーボンクラウンによる低重心化で、出球が高く、グイグイ伸びる低スピンのレーザービームでぶっ飛びます。右にも左にも1ミリも曲がらない美しい弾道です。
芯を食っても芯を外しても、球筋に違いがありません。

計測データを検証すると、初速が速くて、オフセンターでも失速しない。
サイドスピンが少なくて抜群の安定感です。

スタンダードモデル(G430MAX)よりも風に強い低スピン。
G430LSTよりもミスに寛容で両者のいいとこ取り。アスリートが安心して振り切れます。

どんなクラブなのか、実際に2日間打った体験とトラックマンで計測したデータをもとに、その評価と感想を項目別に解りやすくレビューします。



試打クラブのスペック

 PING(ピン)
G430 MAX 10K (テンケイ)ドライバー
/2024年2月発売モデル
【ロフト】
・9°
・10.5°
【シャフト】
・ALTA J CB BLACK (S)中調子 45.75″
・PING TOUR 2.0 CROME 65 (S)中調子 45.25″
【価格】
¥104,500(税込)

【弾道測定の環境】 東京都内インドアスタジオ&ゴルフ練習場 晴れ 最高気温 12℃
ピンG430 MAX 10Kドライバー

兄弟モデルの評価

【試打&評価】G430 MAX ドライバー/飛びとやさしさが進化,打感と音は改善
【試打&評価】G430 SFT ドライバー/つかまるヘッドがパワーを逃さない
【試打&評価】G430 LST ドライバー/カーボンクラウンで強弾道のぶっ飛び

試打を体験した率直な感想は

この3項目が最大のお勧めポイント

  • トップレベルの直進性
  • LSTと同レベルの低スピン
  • 低スピンと寛容性が共存している
nao1
Nao
スタンダードモデルよりも低スピンで、LSTよりもやさしいです。両者のいいとこ取りですよ。

気になった点もあります

  • やさしいが、、、
nao1
Nao
やさしいですが、初級者やアベレージゴルファー向けではありません。

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G430MAX 10K ドライバー の評価【9.3/10】

【構えやすさ】9.0

空気抵抗を極限まで抑える「タービュレーター」とカーボンクラウンのコントラストがのっぺり感を消している。やや騒がしいデザインだが、投影面積の大きさを感じさせない構えやすい顔です。

ピン G430 MAX 10Kドライバーのクラウン形状

【飛距離性能】10.0

試打1日目にALTA J CB BLACK (S)を使用して、43m/sぐらいで振った時のナイスショットです。

高初速、高いミート率で、ぶっ飛びます。

ピン G430 MAX 10Kドライバーの飛距離データ


下記の表は、2日目にPING TOUR 2.0 CROME 65 (S)シャフトを装着して、トラックマンで10球測定した平均値です。

ピン G430 MAX 10Kドライバー10.5°×PING TOUR 2.0 CROME 65 (S)
ヘッドスピード45.8m/s
ボール初速67.9m/s
キャリー252.0y
トータル268.2y
打ち出し角13.8°
バックスピン2,075rpm
ミート率(SMASH FAC.)1.48

試打データから解った事

①オフセンターでも失速しない
②9°でも上がりやすいが10.5°でも上がり過ぎることはない
③スピン量は少ない・低スピンでぶっ飛ぶ
④サイドスピンが少ない
⑤ミート率が高い

【弾道の高さ】9.0

スピンが持ち上げてくれるような補助はない。持ち球が低い人は球が上がりにくいでしょう。
これだけクラウンが後方にストレッチされているのに、上がり過ぎる心配は一切ない。中高弾道です。

【つかまり】8.5

意識的にフェースローテーションをすると、プッシュになる。私の打ち方では、叩くのは禁物。恐る恐る打たないとプッシュが出ます。

また、フラットなスイングには向かないでしょう。
アップライトなスイングをすると自然にボールをキャッチして分厚いインパクトになり、よくつかまる。

【操作性】9.0

小幅の範囲で安心して操作できます。

【打感】9.5

なかなか心地いい感触。
後方から押し込みながら、フェースがたわむ。そのあとはじき返す。スタンダードモデルよりも柔らかく感じます。

【やさしさ】9.0

プロや上級者など、フォームが安定した人が打つと、やさしいと感じるが、フォームが不安定な人が打つと、スタンダードモデルやSFTの方が断然優しい。
うち手によって評価が割れるでしょう。プロゴルファーや競技志向の上級者は、恐らく最高にいい評価を付けるでしょう。

確かに、この直進性、オフセンターのロスの少なさ、ミスの寛容性を確保しながら、最高レベルの低スピンを同時に達成するのはスゴイ。

アマチュアで実際にこれを買うのはどんな人か、、、

叩いて飛ばしたいならG430 LSTの方が打ちやすい。私はお尻が重たいヘッドが苦手なので、迷わずLSTを選びます。

やさしさならG430 SFTの方が圧倒的にやさしい。

すべてを満たしてくれるG430 MAXには、可変ウエイトが装備されている。

プロゴルファーの試打評価の記事を鵜吞みにすると、いいこと尽くしのドライバーだから、「みんなこれを選ぶべきだ」みたいになりそうだが、実はかなりニッチなターゲット層になる。
多くのシャフトが用意されているが、このドライバーは、ヘッドスピードが速めで、LSTの球の暴れ具合を抑えたい人、もしくは、スタンダードモデルよりも低スピンで飛ばしたい人。つまり、真のターゲットは上級者、トップアスリート、プロゴルファーでしょう。非力な人には難しい。

世の中にほかにドライバーの選択肢がないなら、中級者以下にもおすすめするが、PINGにはスタンダードモデル、SFTがあるのに、わざわざ1万円高い出費には意味がない。

でも、競技の大事な場面でのティーショットのミスを消したい競技志向のアスリートには、こんなに魅力的なドライバーはないと感じるかもしれない。

【総合評価】9.3/10

【総合評価 9.3】
構えやすさ  9.0
飛距離  10.0
弾道の高さ  9.0
つかまり  8.5
操作性 9.0
打感 9.5
やさしさ  9.0

nao2
Nao
非力なゴルファーよりもパワーヒッターの方が、気に入ると思いますよ。

G430MAX 10Kドライバーの口コミ

私と一緒に試打を体験したゴルファーの意見や感想も参考にしてください。

「12°の方がいいかも」

真っ直ぐによく飛びますが、想像とは全然違って、10.5°でも上がりにくいです。これなら12°の方がいいかも。

《T.Tさん(40代) ゴルフ歴10年,スコア90〜99,39m/s,フェード系 月2ゴルファー》

「私の打ち方では打ちにくい」

ヘッドをターンさせるとプッシュになります。ダフリも出ます。うーん、、どうも私の打ち方では打ちにくいです。

《KUNIさん(50代) ゴルフ歴27年,HDCP12,44m/s,ドロー系 メタボ・ゴルファー》

「これはすごいドライバーです」

低スピンの高弾道です。オフセンターでも、きれいな真っ直ぐのストレートボールです。これはすごいドライバーですね。

《RYOJIさん(50代) ゴルフ歴40年,HDCP3,48m/s,フェード系  クラチャンは2位が最高。》

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標準シャフトは・レフティは

標準仕様は7種類のオリジナルカーボン。
レフティモデル(左利き用)もちゃんと用意されています。

  • ALTA J CB BLACK (R/先調子)(SR/中先調子)(S/中調子)
  • PING TOUR 2.0 CHROME 65 (R/中調子)(S/中元調子)(X/中元調子)
  • PING TOUR 2.0 CHROME 75 (R/中調子)(S/中元調子)(X/中元調子)
  • PING TOUR 2.0 BLACK 65 (S/中元調子)(X/手元調子)
  • PING TOUR 2.0 BLACK 75 (S/中元調子)(X/手元調子)
  • FUJIKURA SPEEDER NX 35 (先調子)
  • FUJIKURA SPEEDER NX 45 (先中調子)

オリジナルカーボンシャフトの印象は、

「ALTA J CB BLACK」は、よくしなり、よく戻り、タイミングが合わせやすいシャフトです。カウンターバランス効果でつかまりをアシストしてくれます。
(S)で41〜44m/s、(SR)で39〜42m/sぐらい。

「PING TOUR 2.0 CHROME 65」はちょうどいい硬さにアジャストされている。叩いてもブレない。よくつかまります。
(S)で43〜47m/s、(R)で40〜44m/sぐらい。

「PING TOUR 2.0 BLACK 65」は、弾道を抑えたい人向け。風に負けない中弾道が打てます。
(S)で44〜48m/sぐらい。

オススメしたいゴルファーは

こんな人にメリットがあります

  • ミスに寛容なドライバーで飛ばしたい
  • スピンを減らしたい
  • 高い弾道を打ちたい
  • スイングが安定している

デメリットもあります

  • 持ち球が低い人は球が上がりにくい
  • フェースを積極的にターンさせる打ち方には向かない

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G430 MAX 10Kドライバー が大幅ディスカウント!

比較対象となるモデルは

競合するモデルが多いですが、この2モデルがよく似た性能です。

標準シャフト・バリエーションや構えやすさなども選択のポイントになりそうです。
G430MAX10Kドライバーはこの中で最も低スピンです。

ライバルはこちら

TaylorMade(テーラーメイド) Qi10 ドライバーを2日間かけてじっくりと試打しました。打った球筋を見ると抜群の安定感。曲がる気配が全然ありません。高弾道、低スピン、高初速、で爽快にぶっ飛びます。計測データを検[…]

Qi10ドライバーの外観

前作との違い・進化した点

前作に該当するモデルはありません。

スタンダードタイプ(G430 MAX ドライバー)と比べると、

  • カーボンクラウンになった
  • スピン量が少ない
  • ターンが控えめ
  • 直進性は同レベル
  • 可変ウエイトが装備されない

商品情報 (スペック)

メーカーPING (ピン)
商品名G430 MAX 10Kドライバー
ロフト
  • 9.5°
  • 10.5°
  • 12°
ライ角59.5°
体積460cm3
ヘッド素材FORGED T9S+チタン(フェース) / 811チタン(ボディ) / カーボン(クラウン)
製法鋳造
グリップ

GP 360 LITE TOUR VELVET ROUND
(バックライン無し)

オリジナル カーボン シャフト
  • ALTA J CB BLACK (R/先調子)(SR/中先調子)(S/中調子)
  • PING TOUR 2.0 CHROME 65 (R/中調子)(S/中元調子)(X/中元調子)
  • PING TOUR 2.0 CHROME 75 (R/中調子)(S/中元調子)(X/中元調子)
  • PING TOUR 2.0 BLACK 65 (S/中元調子)(X/手元調子)
  • PING TOUR 2.0 BLACK 75 (S/中元調子)(X/手元調子)
  • FUJIKURA SPEEDER NX 35 (先調子)
  • FUJIKURA SPEEDER NX 45 (先中調子)
シャフト長[ALTA J CB BLACK] 45.75″
[PING TOUR] 45.25″
[FUJIKURA SPEEDER NX] 46″
価格¥104,500(税込)
nao2
Nao
ロフト、ライ角、シャフト長などのスペックは、スタンダードタイプ(G430 MAX ドライバー)と同じです。


まとめ

ピン G430 MAX 10K ドライバーを試打した計測データと実際の体験をもとに、その評価をレビューしました。

カーボンクラウンによる低重心化で、出球が高く、グイグイ伸びる低スピンでぶっ飛びます。
芯を外しても失速しません。サイドスピンが少なくて抜群の安定感です。

スタンダードモデル(G430MAX)よりも風に強い低スピン。
G430LSTよりもミスに寛容で両者のいいとこ取りです。

大事な場面のティーショットでも安心して振り切れます。


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