PING(ピン) G730 アイアンをじっくりと試打しました。
ロフト設定がかなりストロング化されたのに、球の上がりやすさは一段階以上アップ。
払い打ちしても、安定した高弾道のキャリーになります。
トップしても、ダフっても、ミスにならない。とにかくやさしい。
文句なしの飛距離性能。飛んだり飛ばなかったりの差が少ない。
前作(G710 アイアン)は中空構造だったが、ポケットキャビティに変更され、慣性モーメントが上がり、ミスに寛容になっている。
やさしさが最優先に考えられている。
高弾道のビッグキャリーが、超やさしく打てるアイアンです。
どんなクラブなのか、実際に打った体験とトラックマンで計測したデータをもとに、その評価と感想を項目別に解りやすくレビューします。
試打クラブのスペック
PING(ピン)
G730 アイアン
/2024年4月発売モデル
【番手/ロフト】
・7番/26.5°
【シャフト】
・ALTA J CB BLACK (SR) /¥30,800(税込)
・N.S.PRO 850GH neo (S) /¥28,600(税込)
・N.S.PRO 750GH neo (S) /¥28,600(税込)
試打を終えた率直な感想は
この3項目が最大のお勧めポイント
- 極めてミスに強い
- 高弾道
- 安定した飛び
気になった点もあります
- ウェッジの構成を考える必要がある
【表示価格から、さらにクーポンでお値打ちに!】
ピン G730アイアン が大幅プライスダウン!
G730アイアンの評価【9.3/10】
【構えやすさ】9.5
このジャンルの中では比較的スッキリ感があり、グースの度合いも小さめ。
ストロングロフトなのに、なぜかそこまで立ってないように見える。やさしさが伝わり安心して構えられる顔。
【飛距離】9.0
試打1日目に ALTA J CB BLACK (SR) で、ドライバーのヘッドスピードが38~40m/sぐらいをイメージして振った時の平均的な測定値です。
前作よりも1.5°ストロング化され、7番で26.5°なので、飛ばないわけではないが、前作(G710アイアン)と同等の飛び。ミスに強いから平均飛距離は上がっている感じ。
ロフトの割にはぶっ飛びを感じません。
下記の表は、850GH neo (S)シャフトを挿入したモデルで、トラックマンで10球測定した平均値です。
G730アイアン | 7番(26.5°)×N.S.PRO 850GH neo (S) |
---|---|
ヘッドスピード | 37.3m/s |
ボール初速 | 51.5m/s |
キャリー | 162.7y |
トータル | 169.6y |
打ち出し角 | 20.0° |
バックスピン | 5,066rpm |
落下角度 | 49.7° |
ミート率(SMASH FAC.) | 1.38 |
試打データから解った事
①ロフトの割にはかなり球が高い
②フェース下部でも高く上がる
③距離の安定感が抜群いいい
④スピンはやや少なめ
⑤ロフトが立ってる割には飛ばない
どちらかと言うと、飛距離よりもやさしさと安定感優先。ミスの寛容性は最高レベルです。
【弾道の高さ】9.5
ロフトが26.5°なのにかなりの高弾道。ヘッドスピードが遅くても高く上がります。
【つかまり】9.0
ターンは控えめだが、十分なつかまりやすさ。
【操作性】6.5
安定感が最優先です。
【打感】9.0
フェースがたわんで軽快に弾き返す。オフセンターでも悪くない。
【やさしさ】10.0
ダウンブローに入れようとすると、ちょっとお尻が重たいからフェースが開いてダフリになりやすい。奇麗にコンタクトしてもバンスが跳ねてしまう。
払い打ちすると、いとも簡単に球が上がって、ミスヒットでもよく飛んでくれる。バンスが滑って、フェース下部でも高く上がる。
一般的なアベレージゴルファーの打ち方で丁度いい感じ。
中空構造と比べると、圧倒的に球が上がりやすい。
だから、飛距離優先ではなく、やさしさ優先で、安定感があります。
このストロングなロフト設定は、球が上がり過ぎを抑えるためにストロング化したような印象を受けます。
とにかくやさしい。
ロフト角ほどの飛距離は出ないが、一般的なアイアンと比べれば、間違いなく飛ぶ。飛んだり飛ばなかったりの差が少ない。
一般的な飛び系アイアンは、確かによく飛ぶが、ロフトが立ってるから意外に球が上がりづらい。
でも、そんなネガ要素は一切感じません。
スイングを変えなくてもやさしく高弾道が打てる。やさしさ最優先の飛び系アイアンです。
【総合評価】9.3/10
【総合評価 9.3】
構えやすさ 9.5
飛距離 9.0
弾道の高さ 9.5
つかまり 9.0
操作性 6.5
打感 9.0
やさしさ 10.0
G730 アイアンの口コミ
私と一緒に試打を体験したゴルファーの意見や感想も参考にして下さい。
「芯を外しても球が上がる」
全体重量が軽く感じて振り抜きやすいです。芯を外しても球が上がってくれます。
《T.Tさん(40代) ゴルフ歴10年,スコア90〜99,39m/s,フェード系 サラリーマン・月2ゴルファー》
「私の打ち方に合ってないみたい」
芯を食っても意外に飛びません。インサイドアウトに振る私の打ち方に合ってないみたいです。
《KUNIさん(50代) ゴルフ歴27年,HDCP12,44m/s,ドロー系 夢はシングルのメタボ・ゴルファー》
「ゆっくり目に振った方がいい」
軽量シャフトでゆっくり目に振った方が効率よく飛びます。ヘッドスピードが遅めの人にピッタリです。
《RYOJIさん(50代) ゴルフ歴40年,HDCP3,48m/s,フェード系 学生時代はキャプテン。クラチャンは2位が最高。》
標準シャフトは・レフティは
吊るしもありますが、カスタムでいろんなシャフトが用意されています。
レフティモデル(左利き用)はちゃんと用意されています。
推奨標準シャフトスペック
【カーボン】
- ALTA J CB BLACK (S)中調子,(SR)中先調子,(R)先調子
- PING TOUR 2.0 CHROME I (S)中元調子
- SPEEDER NX 35 先調子
- SPEEDER NX 45 先中調子
【スチール】
- AWT 2.0 LITE (R)中先調子,(SR)中調子,(S)中調子
- N.S.PRO 750GH neo (S)先調子
- N.S.PRO 850GH neo (S)中調子
- N.S.PRO 950GH neo (S)中調子
- MODUS3 TOUR105 (S)元調子
オリジナルカーボンシャフトの印象は、
ALTA J CB BLACK は、ヘッドが走り球が上がりやすい。(S)でドライバーのヘッドスピードが39~42m/sぐらい、(SR)で37~40m/sぐらい。
PING TOUR 2.0 CHROME I は、軽量スチールとカーボンのいいとこどりのような打ちやすさがあります。(S)でドライバーのヘッドスピードが42~46m/sぐらい。
USモデルは、数十種類の豊富なシャフト・バリエーション
G730アイアンのカスタムはコチラがお勧めです。
オススメしたいゴルファーは
こんな人にメリットがあります
- 払い打ちするタイプ
- 操作性は必要ない
- ミスに寛容なアイアンで安定した距離が欲しい
- ヘッドスピードは平均レベル、またはそれ以下
デメリットもあります
- ロフトが立ってるからウェッジの構成を考える必要がある
- 操作性は良くない
比較対象となるモデルは
下記のモデルは、ロフト設定、やさしさ、振りやすさがよく似た性能です。
前作との違い・進化した点
- 前作(G710アイアン)と比較すると、ロフトがストロング化された
- 中空構造からポケットキャビティ構造に変更された
- 慣性モーメントがアップした
- 球が上がりやすくなった
- ミスに寛容になった
商品情報(スペック)
メーカー | PING (ピン) |
商品名 | G730 アイアン |
番手(ロフト/ライ角(スタンダード・ブラック)/長さ) |
|
ヘッド素材 | 17-4ステンレススチール |
仕上げ | ハイドロパールクローム仕上げ |
製法 | 鋳造 |
グリップ | GP360 LITE TOUR VELVET ROUND(バックライン無し) |
推奨シャフト | 【カーボン】
【スチール】
|
価格(1本) | カーボン:¥30,800(税込) スチール:¥28,600(税込) |
まとめ
ピン G730アイアン を試打の体験と計測データをもとに、その評価をレビューしました。
かなのストロングロフトなのに、球が上がりやすくて、払い打ちしても、安定した高弾道のキャリーになります。
前作(G710 アイアン)は中空構造だったが、ポケットキャビティに変更され、慣性モーメントが上がり、ミスに寛容になっている。トップしても、ダフっても、ミスにならない。とにかくやさしい。
ビッグキャリーが、超やさしく打てるアイアンです。
【表示価格から、クーポンでお値打ちに!】
ピン G730アイアン が早くも大幅プライスダウン!