PING G410FWの3タイプ「STDフェアウェイウッド」「SFTフェアウェイウッド」「LSTフェアウェイウッド」を試打しました。
STDは、トップレベルの拾いやすさ。スイートエリアも広いし高弾道のストレートボールが打ちやすい。
地面からFWを打つのが苦手なゴルファーにはSFTがおすすめ。
一方LSTは吹け上がりや引っ掛かりを避けたいハードヒッター向け。
どんなクラブなのか評価と感想を解りやすくレビューします。
試打クラブ
PING(ピン)/2019年3月発売モデル
(1) G410 STD(スタンダード・タイプ)フェアウェイウッド
・3W(14.5°)
・5W(17.5°)
・7W(20.5°)
【シャフト】
・ALTA J CB RED (S)
・PING TOUR 173-65 (S)
・PING TOUR 173-75 (S)
(2) G410 SFTフェアウェイウッド
・3W(16°)
・5W(19°)
【シャフト】
・ALTA J CB RED (S)
・PING TOUR 173-65 (S)
(3) G410 LSTフェアウェイウッド
・3W(14.5°)
【シャフト】
・ALTA J CB RED (S)
・PING TOUR 173-65 (S)
・PING TOUR 173-75 (S)
毎度おなじみの3タイプ
G410シリーズのドライバーはPLUSとSFTの2タイプでスタートしたが、フェアウェイウッドは前モデル(G STD FW、G SF TEC FW、 G STRETCH3 FW)、前々モデル(G400 STD FW、G400 SF TEC FW、 G400 STRETCH3 FW)と同様に毎度おなじみの3タイプがリリースされました。
↑STDは標準的なモデル。番手のバリエーションは4種類で、3番(14.5°)、5番(17.5°)、7番(20.5°)、9番(23.5°)となる。前モデルと同様のセミストロングロフト設定。
↑SFTはつかまりやすいモデル。ウエイトがヒール寄りに設置されている。番手のバリエーションは3種類で、3番(16°)、5番(19°)、7番(22°)となる。前モデル同様にSTDと比べると1.5°ずつロフト角が大きい。
↑LSTの番手のバリエーションは1種類で、3番(14.5°)のみの設定。唯一のロフト変更です。前モデルのロフト角は13°のドライビングスプーンだった。
G410フェアウェイウッドの評価
【構えやすさ】
明らかにキープコンセプトで従来と変わらぬ安心感があり構えやすい顔。どっしり感と繊細さが調和した顔つきはアベレージゴルファーもトップアスリートも満足できる。空気抵抗対策の凸凹の盛り上がりがやや大きくなった。
STDは少し引き締まった顔になった。
SFTは前モデルと変わらぬボリューム感。
小顔になったLST。ティーショット用からフェアウェイ用にキャラが変更された印象を受ける。
【飛距離】
3タイプとも 3番ウッドに「PING TOUR 173-65 (S)」を挿入。マットの上にボールを置いて飛距離を比較しました。
ミート重視で軽く振ったけど、それにしても3モデルとも初速が早くてミート率が高い。
↑STDの飛距離。これは飛びます!
↑SFTの飛距離。これも飛ぶ! 私が打つと高く上がりすぎて、ちょっとロスしてるみたい。弾道が低めのゴルファーにはこっちがいいかも。
↑LSTの飛距離。アゲンストならこれが一番飛ぶ! これならフェアウェイから問題なく打てますよ。ティーアップするとぶっ飛びます。
【弾道】
中高弾道でストレート系のSTD。ややスピン量が多い高弾道で、ドロー回転が掛かりやすいSFT。低スピンの中弾道で、ナチュラルフェードのLST。解りやすい弾道です。
【つかまり】
STDは引っかからない程度によくつかまる。SFTはしっかりつかまるからスライサーには安心。でもドローが持ち球の私が打つと時々フックになります。LSTはターンが控えめだがフェースがちゃんとキャッチしてくれるから滑る感じはしません。
【打感】
3つともインパクトで弾く衝撃が軽くて軽快な感触。ホールド感は少ないが、悪い打感ではありません。特にLSTは押し込む感じがあって好感触です。
【操作性】
STDはやさしくて直進性がいいが、それでも小幅な範囲での操作は可能。曲がりすぎない安心感がある。SFTは私が打つと高弾道のドローボールになり、操作は難しかった。LSTは中弾道と低弾道は打ちやすいが、高弾道のドローボールは打てない。
【やさしさ】
STDは、トップレベルの拾いやすさ。スイートエリアも広いし、つかまり過ぎることはなく、高弾道のストレートボールが打ちやすい。前モデルに少し不満があった飛距離性能も進化を遂げて、ライバルメーカーに肩を並べた感じがする。
STDでもつかまらない、上がらない、、そもそも地面からFWを打つのが苦手なゴルファーにはSFTがおすすめ。マジで楽に上がります。
一方LSTは、ここ1番のショットで吹け上がりや引っ掛かりを避けたいハードヒッター向けの低スピンモデル。意外に楽に上がりますよ。
シャフトは
3タイプとも共通のシャフトバリエーションです。オリジナルカーボンシャフトは4種類あり、50g台の「ALTA J CB RED」のみがニューシャフト。
・ALTA J CB RED
・ALTA DISTANZA
・PING TOUR 173-65
・PING TOUR 173-75
・「ALTA J CB RED」は合わせやすくて中から先がよく走ります。前モデルの「ALTA J CB 」よりもソフトになった印象。(S)で41〜44m/sぐらい。
・40g台の「ALTA DISTANZA」は、中から先がよくしなり、〜39m/sぐらいのゴルファーに適合。
・60g台の「PING TOUR 173-65」は、よくつかまり振り抜きやすい。(S)で42〜46m/sぐらい。
・70g台の「PING TOUR 173-75」はハードヒッター向け。(S)で43〜48m/sぐらい。
その他に、The ATTAS、Speeder EVELUTION V、TENSEI CK Pro Orange が選べます。
おすすめしたいゴルファーは
(1) G410 STD(スタンダード・タイプ)フェアウェイウッド
・安定感が欲しい。
・飛距離アップしたい。
・操作性も欲しい
(2) G410 SFTフェアウェイウッド
・高い球が打ちたい。
・右のミスを減らしたい。
・操作せずにやさしく飛ばしたい。
(3) G410 LSTフェアウェイウッド
・左のミスを減らしたい。
・風に負けない弾道が打ちたい。
・ティーショットでスプーンをよく使う。
ピン G410シリーズのフェアウェイウッド が安く購入できる。
まとめ・総合点
(1) G410 STD(スタンダード・タイプ)フェアウェイウッド
PING「G410 フェアウェイウッド(スタンダード・タイプ)」 は、コンタクトしやすくて、曲がらない。飛距離性能がアップしました。
・よく拾う
・コンタクトしやすい
・よくつかまる
・中高弾道
・操作性がいい
・よく飛ぶ
究極の打ちやすさ。そして飛ぶ。特に7Wの打ちやすさにはびっくりした。
飛距離 9.0
やさしさ 9.5
弾道の高さ 9
つかまり 9
構えやすさ 8.5
操作性 8.5
打感 8
(2) G410 SFTフェアウェイウッド
PING「G410 SFT フェアウェイウッド」 は、しっかりつかまって、高弾道のドローボールで右のミスが気にならい。
・よく拾う
・コスらない
・よくつかまる
・高弾道
・ドローが打ちやすい
・安定した飛距離
本当につかまるし、ショートウッドみたいな球の高さが打てますよ。
飛距離 9
やさしさ 10
弾道の高さ 10
つかまり 10
構えやすさ 8
操作性 6.5
打感 8
(3) G410 LSTフェアウェイウッド
PING「G410 LST フェアウェイウッド」 は、風に負けない強い弾道が打てる。それほどハードな感じはしない。
・風に強い
・低スピン
・コンタクトしやすい
・強弾道
・方向性がいい
・よく飛ぶ
スプーン(3W)はこれにして、5WをSTDにするのが私のベストチョイスです。ティーアップするとドライバーが必要ないぐらいに飛んでくれますよ。
飛距離 9.5
やさしさ 8.5
弾道の高さ 8
つかまり 8.0
構えやすさ 8.5
操作性 9.5
打感 8.5