ダンロップ スリクソンの「Zスター」「Zスター XV」「Zスター ダイヤモンド」(2023年発売モデル)の3種類のゴルフボールの違いを計測機を使って徹底的に試打検証。その後、ゴルフ場で約半年間にわたって使用しました。
印象に強く残ったのはこの3点。
全部よく飛んだが、ちゃんと適性を考えた方が飛距離アップできる。
3種とも打感は柔らかいが好みが分かれそう。
スピン量には差があった。
飛ぶのは？、止まるのは？、適合するのは？
さて、どれを使えばいいの？
2023年モデルの「Z-STAR シリーズ 3種類」を実際にコースで体験したフィーリングや印象も交えながら、
どれを選んだらいいのか判断するための評価と感想を項目別に解りやすくレビューします。
比較した試打ボール
DUNLOP SRIXON (ダンロップ スリクソン)
- Z STAR (Zスター）
- Z STAR XV (ZスターXV）
- Z STAR ♦ (Zスターダイヤモンド）
2023年2月発売モデル
試打を体験した率直な感想は
この４項目が最大の違い
- 操作性が良くてスピンで止められるのは「Zスター」
- 飛距離性能は「Zスター XV」
- 飛距離、スピンのバランスがいいのが「Zスター ♦」
- 打感は全部柔らかいが好みが分かれるかも
共通のオススメ・ポイントは
- どれもよく飛ぶ
- どれも柔らかい
- どれもよく止まる
スリクソン Z-STAR シリーズ のボールがお値打ちです。
計測データから解った事・違い
下記の表は、2種類のボールを①ドライバー ②7番アイアン ③58°でそれぞれ10球ずつトラックマンで測定した平均値です。
| 試打検証項目 | Z-STAR | Z-STAR XV | Z-STAR ♦ |
|---|---|---|---|
| ①ドライバーの飛距離 | 267.3y | 270.5y ☆ | 268.7y |
| 初速 | 66.8m/s | 67.9m/s ☆ | 67.2m/s |
| スピン | 2,465rpm | 2,076rpm ☆ | 2,162rpm |
| 最高到達点 | 36.3y ☆ | 35.9y | 35.5y |
| ②７番アイアンの飛距離 | 165.5y | 166.0y | 166.2y ☆ |
| スピン | 5,466rpm | 5,382rpm | 5,635rpm ☆ |
| 最高到達点 | 33.2y | 32.9y | 34.6y ☆ |
| ③58°のデータ | 平均31.3y | 平均30.9y | 平均31.4y |
| スピン | 6,679rpm ☆ | 6,206rpm | 6,340rpm |
検証結果を分析すると、、、
①ドライバーは「Zスター XV」が飛んで曲がらない
②アイアンは飛距離は変わらないが「Zスター ダイヤモンド」がスピンが掛かりやすい
③アプローチは「Zスター」が圧倒的にスピンが掛かってくれる
④「Zスター ダイヤモンド」は全体的にバランスがいい
Zスター の評価【9.4/10】
【打感】10.0
吸い付き感があり、球離れが遅くて、柔らさはダントツ。すべてのクラブで衝撃が軽かった。
【飛距離性能】9.5
よく飛びます。この柔らかさでこんなに飛ぶのかと、ビックリしました。
【弾道の高さ】9.5
高弾道です。スピンが球を持ち上げてくれました。
【スピン性能】10.0
ドライバーは少なめのスピン。アイアンはやや多めのスピン。
グリーン周りからのアプローチは強烈なスピンで止まりました。操作性を重視したい上級者にはやさしいと言えるでしょう。
【やさしさ】8.5
柔らかいのによく飛ぶこのギャップに驚きました。
スピンが少ない人はキャリーが稼げます。
どのクラブも操作しやすかった印象です。
【総合評価】9.4/10.0
【総合評価 9.4】
打感 10.0
飛距離 9.5
弾道の高さ 9.5
スピン性能 10.0
やさしさ 8.5
「Zスター」が適合するゴルファーは
- ドライバーはある程度のスピンが欲しい
- アプローチはスピンで止めたい
- 操作性を重視しながらスコアをまとめたい
- 柔らかい打感が好み
- ヘッドスピードは平均以上
Zスター XV の評価【9.5/10】
【打感】10.0
柔らかいが柔らか過ぎず弾きも感じられる。丁度いい柔らかさです。
【飛距離性能】10.0
オフセンターでも高初速に。飛距離は他のメーカーと比べてもトップレベルでした。
【弾道の高さ】9.5
高く上がりますが、叩いても上がり過ぎる心配はありません。力強い弾道になりました。
【スピン性能】9.5
ドライバーは低スピン。アイアンとアプローチはしっかりとスピンが掛かりました。
【やさしさ】9.0
ドライバーはサイドスピンが少なくて捻じれないから、やさしく感じました。アゲンストに強い印象です。直進性は一番いい。球の上がりやすさがあるから、非力なゴルファーでも扱えます。
【総合評価】9.5/10.0
【総合評価 9.5】
打感 10.0
飛距離 10.0
弾道の高さ 9.5
スピン性能 9.5
やさしさ 9.5
「Zスター XV」が適合するゴルファーは
- スピンを減らして風に強い弾道で飛ばしたい
- 操作性より直進性を大事にしたい
- ドライバーを武器にプレーを組み立てたい
- 柔らかい打感が好み
- ヘッドスピードが遅めのゴルファーからハードヒッターまで誰でも使える
Zスター ダイヤモンド の評価【9.6/10】
【打感】10.0
やわらかさの中に重厚感がある。手ごたえが感じれられました。
【飛距離性能】10.0
高初速の強弾道でよく飛びます。ヘッドスピードが速い方が飛ばせる印象です。
【弾道の高さ】9.0
叩いても吹け上がらず、中高弾道の強い球筋でグイグイ伸びます。
【スピン性能】10.0
アイアンショットでダウンブローに打つとスピンが多くかかりました。
硬いグリーンで止められるスピン性能を持っています。
【やさしさ】9.0
アイアンをダウンブローに打つと、多めのスピンが掛かってくれる。
ドライバーは安定感があり、風に強い面も確認出来ました。
短い距離にはスピンの安定感があり、100ヤードのフルショットでスピンが掛かり過ぎてグリーンの外まで転がるケースが回避できました。
アイアンの精度で勝負したい上級者にはやさしいボールです。
【総合評価】9.6/10.0
【総合評価 9.6】
打感 10.0
飛距離 10.0
弾道の高さ 9.5
スピン性能 10.0
やさしさ 9.0
「Zスター ダイヤモンド」が適合するゴルファーは
- 低スピンの風に強い弾道が打ちたい
- アイアンショットのスピンを増やしたい
- アイアンでベタピンに着けながらバーディーを増やしたい
- 重厚な打感が好み
- ヘッドスピードは平均以上
まとめ
ダンロップ スリクソンの「Zスター」「Zスター XV」「Zスター ダイヤモンド」(2023年発売モデル)の3種類のゴルフボールの違いを計測機を使って徹底的に試打検証。その後、約半年間使用して解った事をレビューしました。
3つとも、性能的にはかなりハイレベル。
どれもよく飛び、よく止まり、心地いい打感でした。
プレースタイルや、持ち球のスピン量などが、どのボールを選ぶべきかの答えになりそうです。
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