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PGAツアーのプロに16.5度のFWが人気・その理由とは

アメリカのPGAツアーで優勝した男子プロのクラブセッティングを見ると、16.5度のフェアウェイウッドを使用している例が多いことに気付きます。

日本国内では馴染みが薄いこの16.5度のFWはどんなクラブなのか、そして、何故アメリカのPGAツアーで人気があるのか を簡単にまとめました。

B.ケプカもHL(16.5°)を使用

今年(2019年)の5月に 第101回 全米プロゴルフ選手権で2連覇を達成した B・ケプカ は「テーラーメイド M2 Tour」の HL(16.5°)を使用。この「HL」は「High Launch(ハイローンチ)」の略で、「高い打ち上げ」とでも翻訳するのでしょうか。

日本国内では

テーラーメイドの「HL」は日本に未導入ですが、「3HL」は3Wのシャフト長に4Wのロフト角(16.5°)、「5HL」は5Wのシャフト長に7Wのロフト角(21°)が、それぞれの組み合わされています。日本ではほとんど見ない番手ですが、タイトリスト TS2 FW、TS3 FW には16.5°がラインナップされ、本間ゴルフ TW747 FW のバリエーションには「3HL」がラインナップされていますね。

B・ケプカ 以外の16.5°の使用者は?

今シーズンのPGAツアーで、B.ケプカ以外にも多くの勝者が使用しています。

その他にも多くの勝者が使用しています。

ウエッジ4本、フェアウェイウッド1本 が主流のPGA

日本のツアーではまだまだ3本が主流ですが、PGAツアーで戦うプロのクラブセッティングを見ると、4本のウェッジ(PWを含む)を使用しているケースが主流になっています。

アイアンは4〜9番で、その上は、3番アイアンまたはユーティリティの3番。フェアウェイウッドが1本。ドライバーとパターを合わせると合計14本になります。


こちらも参考にしてください。
トーナメントプロのクラブセッティングから参考に出来る事とは

低スピンタイプのFWが増えた

フェアウェイウッド1本体制が主流となると、ロフトは何度にするのか。

最近のフェアウェイウッドは低スピンタイプが多く、吹き上がりを抑え風に負けない球が打ちやすい反面、芝の上からは球が上がりづらいデメリットがあります。15度の3Wでは、左足下がりからはキャリー不足になる懸念もあります。

そこで、丁度いいのが16.5度という判断になるのです。

ちなみに、今年の3月の ザ・プレーヤーズ・チャンピオンシップ で優勝した ローリー・マキロイテーラーメイド M5 FW の5W(19°) の1本のみのセッティングでした。超一流のトッププレーヤーでさえ、何度のFWを入れるのか試行錯誤しているみたいですね。

まとめ

アメリカのPGAツアーで戦うトッププロのクラブセッティングを見ると、16.5度のフェアウェイウッドを使用している例が多いです。

ウェッジ4本体制が主流のPGAでは、フェアウェイウッドを1本に減らすのが主流となり、低スピンタイプのフェアウェイウッドは球が上がりづらいのでこの16.5度が丁度いいロフト角という判断になっているようです。

3Wが苦手なアマチュアゴルファーに参考になるセッティングですね。