アスリートを満足させ、上級者にぜひ使って欲しいハーフキャビティ・アイアンがあります。
そこで、試打の評価をもとに、おすすめ5商品を選びランキングにしました。
※2017年下期に発売の最新モデルの中から選びました。
※2018年8月に発売中のモデルです。
アスリートアイアンは3つに分けられる
アスリート用のアイアンには、ポケット・キャビティや中空構造の高性能モデルからマッスルバックまでいろんな種類があります。軟鉄鍛造のワンピース構造も依然として多くリリースされるが複合素材を導入した革新的なモデルも多く登場しました。それらを3つのカテゴリーに分類することができます。
①やさしくグリーンに乗せられるアイアン
参考レビュー→アスリートの2018年はこれに決まり! プロも使うやさしいアイアン7選
②打感、操作性、距離感が抜群に良いマッスルバック・アイアン
参考レビュー→2018年にピンを刺すための おすすめマッスルバックアイアン6選
③やさしさと、打感、操作性を併せ持ったハーフキャビティ・アイアン
今回は、この”③”をランキングにしました。
①Titleist 718 CB アイアン
柔らかいフェース全体がボールを包み込みながらヘッドがターンする。その動作の全てが手に伝わってくるこの打感に、敬意を払いたくなるほど素晴らしい。
よくつかまり、ドローボールを打つとよく飛んでくれるから、上級者が思い通りに飛距離を稼ぐ事が出来る。その反面、距離のコントロールショットがしやすく距離感が出しやすい。1クラブ大きめでも小さめでもピンを攻める事が出来るので、ライや風の状況に応じて3番手ぐらいの選択肢が生まれる。
「718 AP2 アイアン」の方が随分やさしいし飛距離も出るが、この「CB」は、操作性や縦の距離感を求める上級者が、より満足出来る仕上がりになっている。
なんとも言えないステータス性があり「ゴルファーが腕を上げたご褒美にこのアイアンを使うことができる」そんな喜びを感じる。
アスリートにとってタイトリストのアイアンには、他メーカーでは得られない満足度があります。
飛距離 8
やさしさ 8
弾道の高さ 8
つかまり 9
構えやすさ 9
操作性 10
打感 10
(7番のロフト角 34°)
タイトリスト 718 CB アイアン の試打&評価 はこちら
②Callaway X FORGED アイアン 2018年モデル
このソフトな打感は最高レベル。インパクトでフェースがターンしながらボールをつかまえる間にフェースがグニャリと大きくたわんでいるような感覚は実に心地よい。
フェースのどこでヒットして、どんなスピンがかかっているのかをリアルに解析できるから、まるでウエッジのようにイメージが作れます。
弾道には安定感があり、つかまり過ぎないし、上がりすぎないから安心して振り抜ける。
打ちやすいけど、払い打ちではこの性能を十分に引き出せません。ある程度打ち込まないと飛距離のロスになります。ここが、タングステンなどの異素材を混入しているアイアンとの若干の違いかも。
しっかりと刻まれた溝が強烈なスピン性能を発揮し、ラフからのフライヤーも軽減してくれる。ウエッジのような切れ味です。
飛距離 8
やさしさ 8
弾道の高さ 8
つかまり 8
構えやすさ 9
操作性 10
打感 10
(7番のロフト角 33°)
キャロウェイ X フォージド アイアン(2018) の試打&評価はこちら
③TaylorMade P750 TOUR PROTO アイアン
この5モデルの中で最も打ちやすく感じる。重心が低く、よくつかまり、拾いやすい。
ダウンブローに打つと心地よくつかまってくれるが、トップ気味でも、そこそこの距離になる。フェースの動きをコントロールしやすく、球筋を自由自在に操れる感じがする。弾道はやや低めで、吹け上がらず、強い球筋で飛んでくれる。
飛距離は、ノーマルロフトそのままの距離で、飛びすぎないようにうまく作られているような感じがする。飛距離には安定感があり、コスりにくいしオフセンターでもそこそこ飛んでくれる。
ライン出しでシャフトの重みを利用して軽く打ち込んでやると、フェースがよくたわんで、ピンを刺すように飛んでくれる。「P770」の柔らかさに、分厚さをプラスしたよう打感です。マッスルバックのような芯の太さも感じる。
飛距離 7
やさしさ 8
弾道の高さ 8
つかまり 9
構えやすさ 9
操作性 10
打感 9
(7番のロフト角 34°)
テーラーメイド P750 ツアープロト アイアン の試打&評価はこちら
P750 TOUR PROTO アイアン の中古クラブを検索
④FOURTEEN FH900 FORGED アイアン
これは、プロのために設計されたアイアンなので、手に負えないレベルかなとハードルを上げたが、全然打ちやすくて気持ち良くつかまってくれます。
ダウンブローに打ち込まなくてもよく拾うし、よくつかまる。打点がブレても、まあまあ真っ直ぐに飛んでくれる。無理に手首を使わなくても自然にフェースがターンして分厚い打感になり多めのスピン量でグリーンによく止まる。飛距離性能は普通です。
打感は、これぞ軟鉄鍛造の心地よい打感です。インパクトの細かい情報が手に伝わってくるから、球筋を見なくても、どこに、どんな球筋で、どれくらいの距離が飛んだのか、がリアルに分かる。
距離のコントロールも、球筋の高低もライン出しも、やってて楽しくなるぐらい操作しやすい。名器の仲間入りになりそうな極上の仕上がりです。
飛距離 7
やさしさ 8
弾道の高さ 8
つかまり 9
構えやすさ 8
操作性 10
打感 10
(7番のロフト角 33°)
フォーティーン FH 900 フォージド アイアン の試打&評価はこちら
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⑤YAMAHA RMX(リミックス) 018 TOURMODELアイアン
外観はほとんどマッスルに近いが、見た目とは違ってハードヒッターじゃなくても球が上がるし、スイートエリアが意外に広い。わずかなキャビティ構造がずいぶんスイートエリアを広げているような感じがする。
それでもってマッスルのような粘りもある。センターよりも下部でヒットしても打感が悪くないし、距離のロスも少ない。少し芯を外しても許容範囲に収まる。ハーフキャビティと、マッスルバックのいいとこ取り。
打ち込むまなくてもフェースが自然にターンしてボールを分厚く押し込んでくれる。打ち込むと、フェース寄りのバウンスがよく跳ねてその瞬間にボールをつかまえてくれるような感触になり、低い弾道でスピンがよくかかってくれる。このソール形状はかなり打ちやすい。
ライン出しをすると距離感が出しやすい。インパクトの瞬間の右手の押し込み方で縦の距離を調節できる。
飛距離 7
やさしさ 8
弾道の高さ 8
つかまり 9
構えやすさ 9
操作性 10
打感 9
(7番のロフト角 35°)
ヤマハ RMX 018 ツアーモデル アイアン の試打&評価はこちら
あとがき
ハーフキャビティは、マッスルバックと高性能アイアンの”いいとこ取り”です。マッスルのようにミスはミスとして手に伝わってくれるからショットの修正ができる。左右に曲げやすいし距離感もコントロールしやすい。でも、オフセンターがマッスルほどミスショットにならない。
アイアンの精度を高めたい、打感にこだわりたい、カッコよさも妥協できない、、そんなアスリートに使って欲しいです。