ユーティリティ(ハイブリッド)を味方にするとゴルフが一段とやさしくなります。ユーティリティはウッド型とアイアン型の2タイプに分けられますが、ウッド型の方が断然やさしいクラブです。
2017年を振り返ると「これはやさしいぞ!」って思えるウッド型ユーティリティが続々と登場しました。
そこで、2018年に初心者も、中級者も、上級者も、誰もがやさしく味方にできるオススメのウッド型ユーティリティを6商品を選び、お勧めランキングにしました。
※2017年下期に発売の最新モデルの中から選びました。 【2018/4/17改訂】
※2018年8月に発売中のモデルです。
2024年は、この打ちやすい、やさしいユーティリティ(ハイブリッド)で、ミスを減らしてスコアアップ!2023年に発売開始されたUT(ユーティリティ)を練習場やゴルフ場でじっくりと試打して、実際に打った体験と計測したデータをもとに評価[…]
FWよりもUTの方がやさしい理由
ユーティリティはフェアウェイウッドよりもやさしいクラブです。何せシャフトが短い。
クラブメーカーの設定によって少々違いますが、同じロフト角同士で比較すると1.5〜2.0インチ短いのです。
これってアイアンの番手で言うと3〜4番手分の違いになり「5番アイアンと9番アイアンはどっちが打ちやすいか?」っていう事になるのです。。。
でもその割に飛距離が大きく変わらない。ユーティリティのシャフト長なら、傾斜のキツいライやフェアウェイ・バンカーでも気軽にアドレスできるし、ちゃんとクリーンヒットできる。
大きなミスも出にくいので、FWでゴロやチョロの不安があるならUTをお勧めします。
アスリートゴルファーにはこちらも参考になります→2018年はこれで200yが狙える! おすすめアイアン型ユーティリティ5選
トーナメントでもウッド型UTがゴルフをやさしくしている
トーナメントを観戦に行くと、トッププロたちのユーティリティのショットの精度には驚かされる。200ヤード以上残っていても、見事にピン筋に飛行して縦の距離が合うか合わないかは上空の風次第っていうレベルですよ。トーナメントのコースセッティングが年々タフになって、距離も長くなったしグリーンも硬くなった。
そんな影響が大きいのか、男子プロのクラブセッティングを見るとアイアンは5番からが主流になってきた。女子プロは6番からが主流だが7番からのプロも増えてきました。その代わりにユーティリティの本数が増えてきたのです。
近い将来「アイアンは7番から」の時代がくると思う。信頼できるユーティリティがゴルフをやさしくしてくれます。
「ロングアイアンは極力使わず、よりやさしいユーティリティを使って正確に狙ったほうが絶対いい。」と片山晋呉プロが言います。おそらく日本一、、いや世界一ユーティリティが上手いプロだと私は思っています。アマチュアゴルファーこそやさしいユーティリティを使った方がいいと私は考えます。
こちらも参考になります→失敗しないユーティリィティの購入術とは
①Callaway ROGUE STAR ユーティリティ
「ローグスター・ユーティリティ」の特徴は、何と言っても「ジェイルブレイク」というフェースの裏の2本の柱が備わったことです。「エピックスター・ユーティリティ」には装備されていなかった。
打ってみると、よく拾って、低スピンの高弾道でぶっ飛びます。インパクトでフェースが強烈に弾いてくれる感じが伝わってくる。フェースのセンター付近でヒットすれば、高く上がってくれて、想定以上の飛距離です。
フェースのローテーションは控えめ。自然に任せるとナチュラルなフェード回転になります。引っかかるような気持ち悪さはないし、滑ってスライスするようなハードさもない。その方向性と球の高さの安定感はかなり評価が高い。
カップフェースが弾きながら2本の柱がしっかりガードして出球の方向がぶれないから、かなりミスに強い。少しトップ気味に入ってもミスにならないから、リラックスして構えられます。
これは「EPIC STAR ユーティリティ」の長所をそのままに、飛距離、操作性、直進性、上がりやすさなど、すべてを1段階ステップアップさせたような印象。これはすごい。
飛距離 10
やさしさ 10
弾道の高さ 9
つかまり 9
構えやすさ 9
操作性 8
打感 9
キャロウェイ ROGUE STAR ユーティリティ の試打&評価 はこちら
②MIZUNO GX ユーティリティ の試打&評価
ミズノ GX シリーズ は、軽くてしっかりした専用カーボンシャフトが振り抜きやすくてタイミングが合わせやすい。
こういうテイストは、従来の軽量モデルにはない。この「GX ユーティリティ」を振ると、超軽量のスチールシャフトのような安定した動きをしてくれる。軽く感じるが、グニャグニャする感じはしないし、絶えずヘッドがどこにあるのかを実感出来る。
これはまるでフェアウェイウッドのように楽に球が上がってくれます。打ち込まなくてもサラッと払い打つだけで高弾道で飛び出します。コンパクトに振ればライン出しもやりやすいし、その打感が分厚くて実に心地よい。ネガティブな要素は1ミリも見当たらない。
オフセンターでも飛距離のロスが少ないし、ショートアイアンのように弾道が高い。ラフやバンカーからでもパーオンの確率が上がりそう。ティーショットをミスした時の困った時のお助けクラブにもなってくれる。
外観もかっこいいし、そろそろ楽なクラブで攻めたいアスリートにピッタリかも。
飛距離 9
やさしさ 10
弾道の高さ 9
つかまり 9
構えやすさ 9
操作性 9
打感 9
MIZUNO ミズノ GX ユーティリティ の試打&評価 はこちら
③HONMA Be ZEAL 535 ユーティリティ
前モデルよりもさらによくつかまり、払い打ちでも分厚い打感でよく飛びます。インパクトで自然にフェースがターンしながら、フェース全体のたわみで弾いてくれる。
本当に楽に拾ってくれるけど、弾道が強いので吹け上がることはありません。ユーティリティらしい風に強い中高弾道で安定した飛距離になります。
ミスに寛容で、薄めにヒットしてもソールの溝のたわみで飛距離のロスが少ない。ヒール気味のショットは強い弾道でフェード回転で戻ってくれるし、ギア効果があるので右左に出た球がフェアウェイに戻ってくれます。
打感はかなり心地いい。アスリートモデルのような分厚い打感で音もなかなかいい感じ。ドローが打ちやすいが、フェードボールも簡単に打てる。良くフェースがターンするのでフェースコントロールがしやすい。
林の中から脱出したり、狭いフェアウェイにレイアップしたり、いわゆる”お助けクラブ”としての信頼度も抜群にいいと思う。
Be ZEAL 535 のウッド系は、どれも本当に打ちやすい。
飛距離 9
やさしさ 10
弾道の高さ 9
つかまり 9
構えやすさ 9
操作性 8
打感 9
本間ゴルフ ビジール 535 ユーティリティ の試打の評価はこちら
④Titleist NEW VG3 ユーティリティ メタル(2018)
打ってみると、これは打ちやすい! シャフトを短く切ったフェアウェイウッドを打つようなやさしさがあります。
大きいヘッドが圧倒的な直進性と球の上がりやすさの効果をもたらします。少々芯を外してもスピンの効いた高弾道になり、飛距離のロスも少ない。
この安定感があれば、今まであきらめていた長めのパー4でもパーオンが出来るし、打ち上げのセカンドショットでもしっかりとキャリーで届きそうな感じ。もちろん、困った時のお助けクラブにも最適です。
軽くて振りやすく、薄くヒットしても球を拾い上げてくれるから、春先の薄い芝やラフに沈んだライでもグーリーンを狙えます。
センターでヒットすると、なかなかの飛距離になるけど、オフセンターでもまあまあ飛んでます。よくつかまるし、ひっかからない。デリケートに考えなくても、なんとなく振っちゃえば、グリーンに乗ってくれる。本当楽チンです
飛距離 9
やさしさ 10
弾道の高さ 9
つかまり 9
構えやすさ 9
操作性 7
打感 9
タイトリスト NEW VG3 ユーティリティ メタル(2018) の試打&評価 はこちら
⑤PING G400ハイブリッド
よくつかまって抜群の方向性で、よく飛びます。
スピン量はやや少なめで風に強くフライヤーのような球筋です。球の高さでグリーンに止める攻め方になりそう。直線的で素直な球筋なので、とっても狙いやすいです。出球がイメージ通りの方向に出てくれるからラインが出しやすいし、前方の障害物を避ける時のお助けクラブとしても満点です。
インパクトでヘッドがブレないからオフセンターでヒットしても、スクエアを保ったままインパクトゾーンを走り抜けて、振り抜いた方向に真っ直ぐに飛んでいきます。
ソールがよく滑るのでヘッドの走りを感じる。よくつかまってよく拾うので、リストターンを使うよりも、コンパクトなバックスイングで体の回転だけで打った方がより安定感がある。
狭くて短いミドルのティーショットや、狭いロングのセカンドショットなどコースマネージメントに使えるクラブにもなります。
飛距離 9
やさしさ 10
弾道の高さ 8
つかまり 9
構えやすさ 9
操作性 8
打感 8
⑥DUNLOP XXIO 10 ハイブリッド
よく拾いよくつかまって、低スピンの中高弾道でよく飛ぶ。ダウンスイングで自然にフェースをターンさせてボールがよくつかまり弾道が力強い。
とてもバランスが良くボールにコンタクトしやすです。しかも芯でよく捕まえてくれるから、擦りにくいし平均的によく飛んでくれる。
打感は非常に軽くインパクトの衝撃がソフトに伝わってくる。芯を外しても悪い打感にならないし、距離も方向性もロスが少ない。とにかく上手くバランスが調整されている。絶妙な仕上がりでインパクトでのタイミングが合いやすい。
軽く払い打つだけでしっかりと芯でとらえて飛んでくれる。オフセンターでもキャリーが稼げるし左右にほとんど曲がらない。
H3、H4 は、高弾道&低スピンの飛距離優先。H5、H6 は 飛距離と方向性重視。番手によって求められる役割に適した設計となった。ミヤザキモデルとレギュラーモデルの2つの選択肢があるが、どちらもバランスがいいから”芯食い”が味わえる。
飛距離 9
やさしさ 10
弾道の高さ 8
つかまり 9
構えやすさ 9
操作性 8
打感 8
ゼクシオ テン ハイブリッド (レギュラーモデル) の試打&評価 はこちら
あとがき
ドライバーでナイスショットをしても、ゴルフ場には平坦なライはほとんどありません。
ティーショットをミスすると、障害物やハザードを避けて確実に前進したい。想定外の大きなミスを回避すれば大タタキにはならないけど、無理をするとダボ、トリ、、さらにひどい結果になってしまいます。。。
そんな時に頼りになる”お助けマン”がいるとコース戦略がやさしくなるのです。テーラーメイドはレスキューって呼ぶけど、困った時に助けてくれるウッド型ユーティリティがあると、とってもゴルフがやさしくなります。
もちろん、長いショートホールや、ミドルのセカンドショットでナイスオンが狙えます。
プロもアスリートも初級者も、、ユーティリティが上手になれば、やさしくスコアメイクができる近道になる。
おすすめのウッド型ユーティリティを味方につけて、ワンランク上のゴルファーにステップアップしませんか?