DUNLOP SRIXON（ダンロップ スリクソン）ZXi5 アイアンをじっくりと試打しました。
7番で31°前後のセミアスリートモデルの中では最高に打ちやすい。飛距離もトップレベル。
やさしく狙えるアイアンのトップランナーです。
振り遅れてもしっかりつかまり、フェース下部でヒットしても高く上がる。
打ち込んでも、払い打ちでも、弾道の安定感は抜群にいい。
構えやすい顔。心地いい打感。
全項目が、期待通りの素晴らしさです。欠点はありません。
前作(ZX5 MK2 アイアン)からの大きな進化は感じないが、「つかまり」と「上がりやすさ」の2点は着実に進化している。
この「少しの進化」が実に魅力的。
どんなクラブなのか、実際に打った体験とトラックマンで計測したデータをもとに、その評価を項目別に解りやすくレビューします。
試打クラブのスペック
DUNLOP SRIXON (ダンロップ スリクソン)
ZXi5 アイアン
/2024年11月発売モデル
【番手/ロフト】
・5番/24°
・7番/31°
【シャフト/価格・6本セット(5-PW)】
・Modus3 Tour 105 (S) 手元調子/¥151,800(税込)
・N.S.PRO 950GH neo (S) 中調子/¥151,800(税込)
・Diamana ZXi for IRON カーボンシャフト中調子 (S)/¥158,400(税込)
試打を終えた率直な感想は
この３項目が最大のお勧めポイント
- オフセンターでも高弾道で大きな飛び
- しっかりとつかまり方向がブレにくい
- 心地いい打感
気になった点もあります
- 前作(ZX5 MK2 アイアン)からの大きな進化は感じない
- DSTシャフトが廃盤になった
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スリクソン ZXi5 アイアン の評価【9.4/10】
【構えやすさ】9.5
少し厚めのトップブレード、少し大きいフェース、少しセミグース。
大き過ぎず、小さ過ぎず、セミアスリートの教科書のような顔です。
前作とよく似ているが、スッキリしたバックフェースデザイン。なかなかカッコいい。
【距離性能】9.5
「7番× N.S.PRO 950GH neo (S) 」でドライバーのヘッドスピードが42m/sぐらいをイメージして振った時の測定値です。
このクラスではトップレベルの飛び。これ以上は必要ないって思うぐらい飛んでくれる。
オフセンターでもよく弾き、安定感があります。
下記の表は 「7番×Modus3 Tour 105 (S)」を使用して、トラックマンで測定した平均値です。
| ZXi5 アイアン | 7番(31°)×Modus3 Tour 105 (S) |
|---|---|
| ヘッドスピード | 38.0m/s |
| ボール初速 | 52.5m/s |
| キャリー | 166.3y |
| トータル | 171.7y |
| 打ち出し角 | 19.8° |
| バックスピン | 5,837rpm |
| 落下角度 | 49.4° |
| ミート率(SMASH FAC.) | 1.38 |
試打データから解った事は
①7番で31°前後のアイアンの中ではトップレベルの飛距離性能
②フェース下部のミスに寛容で打ち出し角が揃いやすい
③スピンは平均レベル
④初速が速い
高弾道でよく飛びます。芯で捉えた時と、芯を外した時の球筋がよく似ている。距離の安定感はかなり高い。
【弾道の高さ】9.5
前作よりも上がりやすくなった。払い打ちでも高く上がります。フェース下部でもよく持ち上がってくれる。
Ｖ型のソール形状はおなじみの「TOUR V.T.SOLE」。これは本当に気持ち良く抜けてくれます。
【つかまり】9.0
つかまり具合も2割ぐらいアップしている。右プッシュの心配は全くありません。
【操作性】8.5
曲がり過ぎない範囲で安全に操作できます。
【打感】9.0
薄肉フェースが軽快に弾く。芯の分厚さが物足らないが、超柔らかくて心地いい感触。
【やさしさ】9.0
7番で31°前後のセミアスリートモデルの中ではトップレベルのやさしさ。
「飛距離がこれ以上欲しければ飛び系アイアンを使いなさい」というメッセージを感じるぐらいによく飛んでくれる。
振り遅れてもプッシュせずしっかりつかまえてくれる。私が打つと、前作(ZX5 MK2 アイアン)は5発に1発ぐらい右に出たが、10発に1発ぐらいに減った感じ。
フェース下部でヒットしても高く上がり、１割ぐらい上がりやすくなった印象を受ける。
打ち込んだら抜けがいいし、払い打てばよく滑ってくれる。弾道の安定感は抜群にいい。
ただし、これだけ完成されたアイアンだから、全体的に大きな進化は感じなかった。
でも、そこが最も評価したい点です。
他のメーカーには、買い替え需要を起こすために何か新しさを打ち出そうとして変なテコ入れをして「前作の方がよかったのに」という残念なモデルもあるが、安心しました。
大きな進化はないが、全項目が、期待通りの素晴らしさです。少しの進化ですが、その「少し」が実に魅力的で、欲しくなりました。
【総合評価】9.4/10
【構えやすさ】9.5
【飛距離】9.5
【弾道の高さ】9.5
【つかまり】9.0
【操作性】8.5
【打感】9.0
【やさしさ】9.0
標準シャフトは３種類
標準仕様のシャフトは２種類のスチールと１種類のカーボン。
・Modus3 Tour 105 (S)(R) 手元調子
・N.S.PRO 950GH neo (S)(R) 中調子
・Diamana ZXi for IRON カーボンシャフト中調子 (S)(SR)(R)
カーボンシャフトの印象は
Diamana ZXi for IRON は、先が暴れず、ミートしやすくてよくつかまるシャフトです。
(S)でドライバーのヘッドスピードが40~43m/sぐらい。
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オススメしたいゴルファーは
こんな人にメリットがあります
- ノーマルロフトに近いロフトで飛距離が欲しい
- ミスに寛容なアイアンでやさしくピンを狙いたい
- 高い弾道が打ちたい
- ある程度フォームが安定している
こんな人にはデメリットも
- 操作性を重視する
- 一枚モノの打感を求める人には少し芯の分厚さが物足らない
ZXi5アイアンの競合モデルは
競合が多いセミアスリートモデルのカテゴリーですが、これらのモデルがよく似た性能です。
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前作との違い・進化した点
前作(ZX5 MK2 アイアン)の後継モデルになります。比較すると、
・球が上がりやすい
・右のミスが一段と出にくくなった
・外観デザインがスッキリした
・DSTシャフトの設定が無くなった
スリクソン ZXi5 アイアン の口コミ
打ちやすいですが前作との違いは分かりません。950GH neo(S) でもいい感じですが、850GH neo(S) ぐらいも欲しいですね。
《T.Tさん(40代) HDCP25, スライス系 39m/s,》
球が上がりやすくて、打ちやすいです。これなら5番アイアンが戦力になりそうです。
《KUNIさん(50代) HDCP11, ドロー系 44m/s》
随分やさしくなってます。ストレートを打ったつもりなのにドローになるので、よくつかまるのは間違いありません。
《RYOJIさん(50代) HDCP3, フェード系 48m/s》
商品情報(スペック)
| メーカー | DUNLOP (ダンロップ) |
| 商品名 | SRIXON (スリクソン) ZXi5 アイアン |
| 番手(ロフト/ライ角/シャフト長) |
|
| ヘッド素材 | フェース:クロムバナジウム鋼 （#4～7）ボディ:軟鉄（S20C）＋タングステンニッケル合金 （#8～SW）ボディ:軟鉄（S20C） |
| ヘッド製法 | フェース:CNC加工 ボディ:軟鉄鍛造 |
| 仕上げ | ミラー＋サテン＋フェースレーザー＋メッキ |
| グリップ | ツアーベルベットフルラバーグリップ |
| シャフト・価格 | 【スチールシャフト】 6本セット(5-PW) ¥151,800(税込) 単品(4,AW,SW) ¥25,300(税込)
【カーボンシャフト】
|
まとめ
スリクソン ZXi5 アイアンは、最高に打ちやすくてやさしく狙えるアイアンです。飛距離もトップレベル。
振り遅れてもしっかりつかまり、フェース下部でも高く上がる。
打ち込んでも、払い打ちでも、弾道の安定感は抜群にいい。
構えやすい顔。心地いい打感。
全項目が、期待通りの素晴らしさです。欠点はありませんでした。
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