TaylorMade(テーラーメイド) Qi35 LS ドライバー をじっくりと試打しました。
アゲンストでも球が捻じれない暴れない。見惚れるような実に気持ちいい弾道に。
「こんな球が打ちたかった!」と自画自賛。
低スピンの高初速の強弾道でぶっ飛んでくれます。
前作(Qi10 LSドライバー)と比べると、芯でとらえやすくなった。
よくつかまって、よく上がり、振り遅れのミスを許してくれる。
打点がブレてもスピン量が増えたり減ったりのブレが小さいからオフセンターのロスが少ない。
全体的に打ちやすくなったから信頼感が一段階上がった印象です。
この強弾道が打てれば風が強い日のラウンドが楽しみ。
どんなクラブなのか、実際に打った体験とトラックマンで計測したデータをもとに、その評価を項目別に解りやすくレビューします。
試打クラブのスペック
TaylorMade(テーラーメイド)
Qi35LSドライバー
/2025年2月発売モデル
【ロフト】
・9°
・10.5°
【シャフト/価格】
・2025 Diamana BLACK TM60 (S)元調子/¥99,000(税込)
・2025 Diamana SILVER TM55 (S)中元調子/¥99,000(税込)
試打を終えた率直な感想は
この3項目が最大のお勧めポイント
- 低スピンでぶっ飛ぶ
- スピン量の安定感が1段階アップ
- つかまえやすくなった

気になった点もあります
- 可変ウエイトがスライド式じゃない

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Qi35 LS ドライバー の評価【9.4/10】
【構えやすさ】9.5
430ccぐらいに見える(実際は460cc)コンパクトなディープフェースの洋梨型。
ドローもフェードもどちらも打てそうに見える小顔です。
4兄弟の中でこのモデルだけクラウン後方の外周の線が無い。シンプルでアスリート好みのデザインです。
【飛距離性能】10.0
試打1日目に「10.5°× Diamana SILVER TM55(S)シャフト」を使用した時の平均的な測定値です。
低スピンの棒球でぶっ飛ぶ。というか、打ちやすくなったから一発のぶっ飛びが連発します。
下記の表は 「9°×Diamana BLACK TM60 (S) 」を使用して、トラックマンで測定した平均値です。
Qi35 LS ドライバー | 9°×Diamana BLACK TM60 (S) |
---|---|
ヘッドスピード | 47.2m/s |
ボール初速 | 69.2m/s |
キャリー | 254.7y |
トータル | 276.5y |
打ち出し角 | 13.5° |
バックスピン | 1,977rpm |
ミート率(SMASH FAC.) | 1.47 |
試打データから解った事
①高初速
②球が上がりやすい
③かなり低スピン
④芯を外した時のスピン量が大きく変わらない
⑤曲がらない
1発の飛びは前作(Qi10LS)と同じレベル。安定感がアップしている。スピン量が増えたり減ったりのブレ幅が小さいから飛距離のロスが少ない。
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【弾道の高さ】8.0
「低スピンの強弾道」の教科書のような球筋。風に影響されず直線的に飛ぶ、強烈な中弾道です。
【つかまり】8.5
ターンしやすいから、ローテーションでつかまえたい人には打ちやすいでしょう。
前作(Qi10 LSドライバー)はライ角と可変ウエイトを調節しないと時々プッシュが出たが、随分軽減された。
【操作性】10.0
左右も上下も操作しやすい。
【打感】9.5
ホールド感があり、センターでヒットした時の打感は極上。
フェースとヘッドがよくたわみ、軽快に弾き返す心地いい感触。
【やさしさ】8.0
バックスピンが少ないからアゲンストに強い。
サイドスピンが少ないから球が捻じれず真っ直ぐ真っ直ぐ突き進む。まるでレーザービーム。
この強弾道が打てれば風が強い日が楽しみになる。
だからと言って、ゴリラみたいな怪力じゃなきゃ打てないようなハードルは感じない。
平均ぐらいのヘッドスピードがあれば、よくつかまるし、よく上がる。
スピン量の安定感が進化している。
打点のブレに強くなった。
ヒールとかフェース下部でヒットしてもスピン量が増えないから飛距離のロスが少ない。
アッパー気味にフェース上部でヒットしてもスピンが減り過ぎないからドロップの心配がない。
つかまえやすさも一段階アップしているから振り遅れのミスを許してくれる。
「やらかした~」と思った時のプッシュの怪我の程度が軽傷で済む。これなら、1ラウンドに1回ぐらいプッシュのOBがある人は右ラフでセーフになるかも。
私は前作(Qi10 LSドライバー)のウエイトをドローポジションにして、さらにヒール側に鉛を貼っているが、その状態と同じぐらいの感じ。
細かい分析はさて置いて、
「球が暴れなくなったぞ。全体的に打ちやすくなったぞ。」と感じる。信頼感が確実にアップしている。
乗馬に例えるならば、
前作(Qi10 LSドライバー)は、いつ振り落とされるか分からない不安があったが、これなら素人でも乗りこなせる。しっかりと調教された馬に乗るようなやさしさがある。暴れなくなった。
スタンダードモデル(Qi35ドライバー)が低スピン化されたのでどっちにしようか迷うかもしれないが。重心距離が短い方が打ちやすい人はこっちになるだろう。
【総合評価】9.4/10
【構えやすさ】9.5
【飛距離】10.0
【弾道の高さ】8.0
【つかまり】8.5
【操作性】10.0
【打感】9.5
【やさしさ】8.0

標準シャフトは
標準シャフトは2種類。
- 2025 Diamana BLACK TM60 (S)元調子/¥99,000(税込)
- 2025 Diamana SILVER TM55 (S)中元調子/¥99,000(税込)
オリジナルカーボンシャフトの印象は、
・2025 Diamana BLACK TM60 (S)は、中から先がしっかりして手元がよくしなる。バックスピンが少なくて弾道が強い。フレックスは(S)のみで43〜47m/sぐらい。
・2025 Diamana SILVER TM55 (S)は、ある程度の重量感がパワーを最大限に引き出して、粘りながらつかまえてくれる。ミートしやすい。フレックスは(S)のみで42〜45m/sぐらい
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オススメしたいゴルファーは
こんな人にメリットがあります
- 風に強い弾道を打ちたい
- スピン量を減らしたい
- 操作性を重視する
- 平均以上のヘッドスピードがある
- 中、上級者
こんな人にはデメリットもあります
- もともとスピン量が少ない
- 右のミスが多い
- 平均以下のヘッドスピード
- 中級以下
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Qi35 LSドライバーの競合モデルは
競合するモデルが多いですが、これらのモデルがよく似た性能です。
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前作との違い・進化した点
Qi10 LS ドライバー の後継モデルになります。比較すると、
・球が上がりやすい、よくつかまる
・スピン量に統一感がある
・上下の打点のブレに強い
・アフターマーケットシャフトが標準で選べない
・可変ウエイトがスライド式から入れ替え式に変わった
Qi35 LS ドライバー の口コミ
弾道が低くてドロップします。ちょっと無理ですね。
《T.Tさん(40代) HDCP25, スライス系 39m/s,》
少しつかまえやすくなってますね。打ちやすかったです。
《KUNIさん(50代) HDCP11, ドロー系 44m/s》
球が上がりやすいので前作よりもキャリーが増えた印象です。Qi35の中ではやっぱりこれが一番飛びます。
《RYOJIさん(50代) HDCP3, フェード系 48m/s》
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商品情報 (スペック)
メーカー | TaylorMade (テーラーメイド) |
商品名 | Qi35 LS ドライバー |
ロフト |
|
ライ角(調節可能範囲) | 54°(STD)-58°(UPRT) |
体積 | 460cm3 |
ヘッド素材 | チタンフレームボディ [9-1-1 ti] + インフィニティカーボンクラウン + カーボンソール + 特殊強化カーボンコンポジットリング + TASバックウェイト(13g x 1) + TASフロントウェイト(3g x 2) |
フェース素材 | 60層カーボンツイストフェース + PUカバー |
グリップ | TM 2025 LK CL360 47.5g |
シャフト/長さ/価格 |
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まとめ
テーラーメイド Qi35LSドライバー は、アゲンストに強い低スピンの高初速の強弾道でぶっ飛びます。
芯でとらえやすくて、よくつかまって、よく上がり、振り遅れのミスを許してくれる。
スピン量が増えたり減ったりのブレが小さいからオフセンターのロスが少ない。
信頼感が一段階上がった印象です。
風が強い日のラウンドが楽しみになりそうです。
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