毎年秋から春にかけて新商品がリリースされるが、2017年モデルのアイアンも数多くの優秀なモデルが発売になった。
アスリート系アイアンは随分やさしくなったけど、それでもハードルが高いと感じるゴルファーも多いでしょう。
ぶっ飛び系アイアンはパワーアップされ驚きの飛距離が手に入るが、飛び過ぎは困るゴルファーも多いでしょう。
そんなゴルファーにお勧めしたいのが、「やさしく狙えるアイアン」です。
距離も欲しい、打感にもこだわりたい。よくつかまって、よく拾って、ミスに強い。そして、ちゃんとピンを狙って行ける。そんなやさしく戦えるアイアンを試打の評価をもとに、トップアマも、中上級者も、これから上達したい方も、エンジョイゴルファーも、、誰もがやさしくピンを狙えるお勧めアイアンを9商品を選び、ランキングにしました。
※以前に2016年末時点で発売中のお勧めランキングをレビューしたが、今回は2017年モデルの中から選んだ。
(以前のレビューはこちら→2017年にやさしく狙える お勧めアイアン7選(全てのゴルファー編))
最近のアイアンのロフト
以前は、ロフト角を見るだけでアスリート用かアベレージ用か判断できたが、最近のモデルは分かりづらくなってきた。
「ボール」と「クラブの設計&製造技術」の進化も手伝って、年々アイアンのロフト角がストロング化される傾向にあります。要するに、球が上がりやすくなったのでロフトを立てて飛距離を稼ぐことが可能になったのです。各メーカーのアスリートアイアンのノーマルロフトは「7番アイアンで34 〜35°」だったが、ここ最近「32°」の時代が来たように感じる。
(参考レビュー→アスリートの本格派アイアン8選&ノーマルロフトを勧める理由)
アスリート系アイアンは、ロフトが立ってきたし、年々やさしくなってきた。打ちやすくて素晴らしいモデルがたくさんあります。逆に、スタンダードモデルも、打感が良くて操作性も良くツアープロが愛用してるモデルもある。「アスリート系はカッコイイ」なんてこだわりを捨てると、選択肢が広がって、ベストパートナーと出会えます。
(参考レビュー→2017年に戦うための お勧めアイアン7選(アスリート編))
さてさて、2017年夏に、やさしくピンを狙えるアイアンの、お勧めランキングは、、
①ダンロップ NEW ゼクシオ フォージド アイアン(2017)
直進性、打感、ミスに強い、構えやすさ、飛距離性能、すべて文句なしです。
まっすぐまっすぐ飛んでくれる。トップしても打感がいい。前モデルよりもミスヒット時の飛距離のロスが少ない。セミグースでピンを刺すように構えやすい。ソールの抜けがいい。これ以上のアイアンは作れないのでは??と、この先の心配をしてしまう。。
「オレンジモデル」というしっかり目のカーボン仕様が追加になった。ダンロップのラインナップは充実してます。
(レビューはこちら→ダンロップのクラブは素晴らしい・シニアに優しいラインナップ)
【7番アイアンのロフト】30度
飛距離 5
構えやすさ 5
デザイン 4
打ちやすさ 5
操作性 4
打感 4.5
(以前のレビューはこちら→NEW ゼクシオ フォージド アイアン(2017) の試打&評価)
②キャロウェイ Steelhead XR PRO アイアン
よく弾くフェースの感触は柔らかく、肉薄フェースが、ぐぐっと押し出してくれる。
よくつかまり、飛距離はぶっ飛びます。ダウンブローに打つと、フェースが気持ちよくターンして力強い高弾道で飛んでくれる。やっぱりカップフェースは飛びます。これはすごい!!
「PRO」とネーミングされたアスリートモデルなのにロフト角以上にぶっ飛びます。方向性も素晴らしい。操作性が良くてぶっ飛ぶアイアンは希少です。
【7番アイアンのロフト】31度
飛距離 5
構えやすさ 4
デザイン 4
打ちやすさ 5
操作性 4.5
打感 5
(以前のレビューはこちら→キャロウェイ Steelhead XR PRO アイアン の試打&評価)
③フォーティーン TC-544 フォージド アイアン
「飛び、打ちやすさ、打感、すべてを兼ね備えた飛び系軟鉄鍛造アイアン。」っていうメーカーのキャッチコピーに、さらにかっこよさも兼ね備えたモデル。
アイアンに求める全ての条件が手に入る。これ以上求めるものはないって感じがする。本当に素晴らしいです。
購入してしばらく使用しました。飛距離にこだわりながら、軟鉄鍛造アイアン特有のピュアな打感と操作性を失いたくないなら、コレです。
【7番アイアンのロフト】30度
飛距離 5
構えやすさ 5
デザイン 5
打ちやすさ 4.5
操作性 4
打感 5
(以前のレビューはこちら→フォーティーン TC-544 フォージド アイアン の試打&評価)
④ミズノ JPX900 フォージドアイアン
私は、ミズノのMP-55を愛用していますが、ほんの少しだけ打感と操作性がいいのを除けば、このアイアンの方が、全ての面で勝っている。
操作性と打感を追い求めるならMP-66を使えばいいが、楽にピンを狙いたいならこれになる。女子プロにも人気のモデルです。「ピンをやさしく狙いたいゴルファーのアイアンを形にすると、このアイアンになった、、」そんなメッセージが伝わってくる。
ミズノは本当にいいアイアンを作ります。ややしっかり感があって、重たい感じがするのでスイングが安定する。
【7番アイアンのロフト】31度
飛距離 4.5
構えやすさ 4
デザイン 4
打ちやすさ 4.5
操作性 4
打感 5
(以前のレビューはこちら→ミズノ JPX900 フォージドアイアンの試打&評価)
⑤テーラーメイド M1 アイアン (2017)
ストロングロフトでよく拾い高弾道でよく飛ぶ。「スピードポケット」と「フェーススロット」の効果が手に伝わってくる。
薄めにヒットしても持ち上げてくれるし、ダウンブローに打ち込むと、さらにフェースに長く乗る感じが心地よくて、分厚い打感になる。とにかくミスに強く、曲がり幅が少なくて安定感抜群です。飛距離と安定感を重要視したモデルです。
「M1ドライバー」や「M2ドライバー」の人気が凄すぎてでアイアンがあまり話題にならないが、これは影に隠れた名器です。「M2アイアン」は、ちょっと飛び過ぎるかも。
【7番アイアンのロフト】30.5度
飛距離 4.5
構えやすさ 4
デザイン 4
打ちやすさ 4.5
操作性 3.5
打感 4
(以前のレビューはこちら→テーラーメイド M1 アイアン (2017) の試打&評価)
⑥キャロウェイ スチールヘッド XR アイアン
このアイアンは、懐かしい名器 X-14 アイアン が現代の技術を装って復刻したモデルです。
スルーボアで球が上がりやすく、高反発フェースでぶっ飛びます。とにかく拾ってくれるし、ミスに強い。個性的なデザインだが「アイアンの形はこれが一番である」と思えてくる。
どんなライからでもピンを狙いたくなる安心感がある。重量感があってスイングが安定する。ちょっと飛び過ぎるかも。
【7番アイアンのロフト】30度
飛距離 5
構えやすさ 4.5
デザイン 4
打ちやすさ 5
操作性 3.5
打感 3.5
(以前のレビューはこちら→キャロウェイ スチールヘッド XR アイアン の試打&評価)
⑦テーラーメイド グローレF2 アイアン
ミスに強いのが一番の印象。曲がり幅が少なくて薄く当たっても飛距離のロスがほとんどない。
ぶっ飛びというより安定感です。ソールの溝(スピードポケット)がこすってもバンカーをクリアしてくれる。アスリートっぽさがあり、そこそこ打ち込めるゴルファーの方が、より安定すると思う。センターヒットすると強い弾道になる。
デザインもすっきりしてカッコイイ。
【7番アイアンのロフト】31度
飛距離 4.5
構えやすさ 5
デザイン 5
打ちやすさ 4.5
操作性 3.5
打感 4
(以前のレビューはこちら→テーラーメイド グローレ F2 アイアンの試打&評価)
⑧スリクソン SRIXON Z565アイアン
ミスに強く、よく上がるしよく飛ぶ。アスリートじゃなくても問題なく使える。結構楽です。とにかくかっこいい!
ゼクシオ フォージド アイアン と迷う存在です。左に行くのを嫌うゴルファーはこちらがおすすめ。ラウンドすると、この抜けの良さに脱帽です。シャフトはN.S.PRO 980GH DST も、オリジナルカーボンも打ちやすい。
【7番アイアンのロフト】31度
飛距離 5
構えやすさ 4.5
デザイン 4
打ちやすさ 4.5
操作性 4
打感 4
(以前のレビューはこちら→スリクソン SRIXON Z565アイアン の試打&評価)
⑨ブリヂストン TOUR B X-CBPアイアン
ミスに強く、よく上がるしよく飛ぶ。アスリートじゃなくても問題なく使える。結構楽です。
人気も評価も高い「X-CB」を、さらに高弾道を打ちやすくした、やさしいポケットキャビティ・アイアンです。
ポケットの幅が狭いから、かっこ良さが失われていない。インパクトでよくつかまって気持ち良い高弾道の球筋になる。確かにポケットの効果が絶大です。飛距離の安定感が素晴らしい。
【7番アイアンのロフト】32度
飛距離 4.5
構えやすさ 4.5
デザイン 4.5
打ちやすさ 4.5
操作性 4.5
打感 4.5
(以前のレビューはこちら→ブリヂストン TOUR B X-CBP アイアン の試打&評価)
まとめ
この他にも、いいアイアンがたくさんありますが、この9種類は、どれもミスに強く、飛んで曲がらないし、打感もいい。数年前に比べると格段に進化してるのがわかる。最新のクラブって、こんなにもやさしいのかと驚きます。進化は止まらないですね。2018年のやさしく狙えるおすすめアイアン・ランキングはこちら
ちょっと背伸びして、ハードなアイアンを使うのもゴルフの楽しみ方の一つですが、「ゴルフはスコアが一番大事」です。2017年の夏は、やさしくピンを狙ってみては如何ですか? ベストスコアが更新できるかも。。。