(2020/03/11 更新) 続々とリリースされる新製品を試打すると、いつの間にやらシャフト長が45.5インチ以上のモデルが増えてきました。
標準仕様のシャフト長は概ね45.25インチ〜45.75インチの範囲内に設定されていますが、ずいぶん長くなったものです。
せっかく高いお金でドライバーを購入するのだから、少しでも長い方が得した気分になるけど、、
それって、どうなの??
短尺ドライバーで戦う男子プロ
最近PGAのトップランカーがシャフトを短くし始めた。リッキー・ファウラーは43.5インチ、ジミー・ウォーカーは42インチのドライバーを使っている。
ところが平均飛距離が落ちていない。確実にミート率を上げ、フェアウェイキープ率を上げることに成功している。
国内ツアーの男子プロは44.5インチの前後の選手も多数いる。46インチ以上は少数派です。
45インチ以上で戦う女子プロ
一方大半の女子プロは45インチ以上で戦っている。
身長が低い女子からすると、男子の感覚よりもかなりの長さになると思う。それなのに見事に使いこなしています。
ゆったりと大きなスイングアークで振り抜いて、大きな飛距離を達成しています。安定したフォームでスイング軸がブレないから、長いシャフトでもミート率を上げることができる。
アマチュアゴルファーが飛ばないのは、ミート率が低いからなのです。
参考レビュー→飛距離アップにはミート率アップが重要な理由とは
ミート率アップには2通りの考え方がある
ミート率を上げることが飛距離アップの最重要課題です。そのためには2通りの考え方がある。
1つ目は、ゆったりとしたスイングで軸がブレないように振る
女子プロのようなスイングを完成させるのです。当然シャフトが長くなると飛びます。
つまり、長尺シャフトで軸がブレないように安定したスイングを手に入れれば飛んでくれる。
そんなことが簡単にできたら苦労しませんけど。。。。
2つ目は、短いシャフトでミート率を上げる
短いシャフトは気持ち良く振り抜けるのでボールにコンタクトしやすい。少々ブレても大きなミスにならないのです。
私がゴルフを始めた当初は、ドライバーのシャフトは42.5〜43インチでした。
それからシャフトもヘッドもボールも進化して、シャフトは長尺化、ヘッドは大型化して振りやすくなりミートしやすくなったのですが、長いってことはやっぱり難しい。
プロの主流は?
「ほとんどの男子プロのは45インチ未満です」という情報を目にするが、実際はそんなことはありません。
冒頭で「国内ツアーの男子プロは44.5インチの前後の選手も多数いる。」と書きましたが、全体の比率からすると20%程度です。(女子プロは約10%)
46インチ以上は10%未満なので、45インチ台が7割いるのです。(女子プロは約8割)
これは毎週違う数字になると思うけど、大きくは変わらないでしょう。男子プロも女子プロも圧倒的に多いのは45〜45.5インチです。
スイングが完成されたトッププロが45〜45.5インチなら、アマチュアゴルファーはもう少し短くてもいい。
45インチですら短く感じる
販売中のニューモデルのスペックを見ると、45.5インチ以上の仕様が主流になってきた。45インチとなると「これは短めの設定だな」って感じてしまうのです。
以前レビューしましたが、「Callaway Steelhead XR フェアウェイウッド」を打つと、0.5インチってこんなにやさしくなるものかと驚きます。しかも、飛距離が出てしまう。。
スイングを大幅に改良しなくても、ちょっと短くするだけでかなりセンターでヒットする確率が上がります。この0.5インチ短いフェアウェイウッドを打ってみると、長ければ飛ぶってもんじゃないことが実感できます。
短くしてみたら
スイングの軸がブレないようにするには、シャフトが短い方がいい。
私は「ミズノ MP TYPE-1 ドライバー」に44.5インチのシャフトを挿入しました。標準よりも1インチ短いシャフトです。
後半もかなりストレスなくティーショットが打てました。フェアウェイキープしやすかったが、今後もラウンドを重ねてどんな効果があるのか検証したいと思います。
あとがき
ドライバーショットが曲がると、スコアメイクが難しい。でも飛距離も欲しいから、ついつい長いシャフトが欲しくなる。。。
0.5インチ短くすると、ミート率が上がって飛距離も伸びるし、フェアウェイキープ率も上がる、、そんな効果が期待出来る。
ドライバーが、飛んで曲がらないなら試してみたくなりませんか。ニューモデルのドライバーを購入するときに、長さにこだわって選ぶのも大事なことだと思います。