YONEX EZONE GT ユーティリティ を試打しました。どんなクラブなのか、評価と感想をレビューします。
試打クラブ
4番 (22°)
【シャフト】
REXIS for EZONE GT(S) オリジナルカーボン
YONEXの「EZONE(イーゾーン) GTシリーズ」はヘッドスピードが40m/s前後のゴルファーがターゲットです。
UT(ユーティリティ)の番手バリエーションは 3番(19°)、4番(22°)、5番(25.5°)の3種類。
EZONE GT ユーティリティ の中古クラブを検索
カチャカチャでライ角調整が可能で、ソールの後方部分にあるウエイトの入れ替えで重心位置が調節できる。
大きな特徴はフェースの「ナナメ溝」
「ヨネックス EZONE GT ユーティリティ」 の最大の特徴はフェースの「ナナメ溝」です。一般的な横溝よりもスピン軸の傾きが小さくなり、左右にブレにくく方向性が安定する。濡れた芝からのショットにも安定感がある。これは同シリーズのフェアウェイウッドと同じ構造で、FWを試打すると「ナナメ溝」の効果が実感できた。
フェース面いっぱいに「ナナメ溝」が刻まれている。
構えてみると
構えてみると、ストレートネックに小ぶりのヘッドで、まるでアスリートモデルのような顔。ラフからも抜けが良さそうで操作性が良さそうな顔。
私の好みからするとほぼ満点だが、ターゲット層(H.S.40m/s前後)を考えると、この引き締まり具合は思い切った設計かも。
この4番の体積は105ccだが、他のモデルと同じ番手で比較すると、ダンロップ ゼクシオ テン ハイブリッド は122cc、本間ゴルフ ビジール 535 ユーティリティ は135ccと、かなり大きさが違う。
どんどん大型化されるユーティリティに一石を投じたのか、、アイアンからの流れで構えやすいサイズ感です。
試打の評価は
素振りをすると適度な粘りがあり、ヘッドスピードのターゲット層(40m/s前後)よりもしっかりした印象。
打ってみると、よく拾って打ちやすい。左右の曲がり幅が少なくて、ほとんど目標距離に到達してくれる。弾道は高めで、スピン量は少なめ。軽く振り抜くと気持ち良くつかまって、なかなかの飛距離になります。ヘッドとシャフトの一体感があるので、スイングプレーンが作りやすいが、タメを使うとインパクトで少し振り遅れる。
打ち込んだり、払ったりするのではなく、体とシャフトが一緒に動くようにオンプレーンで振り抜くと綺麗なドロー回転になります。少し打ち急ぐとヒール気味になりスライス回転になりやすい。
ユーティリティは引っ掛かりのミスだけは避けたいので、その点は合格点です。左にOB杭が見えても気にならないし、プッシュする心配もない。ただ、シャフトの”しなり”は、ターゲット層よりもう少しヘッドスピードが速いゴルファーに適しているような気もする。
「ナナメ溝」の効果なのか、左右に曲がらず安定した飛距離性能がある。オフセンターでも飛距離のロスが少ないし、曲がらない。ティーショットをミスしてラフからトリッキーなショットを打つ時のお助けクラブになってくれる。いや、それ以上を求めたくなる。ラフからでも200ヤード先のグリーンに乗せたくなります。
打感はやや硬めで、よく弾くが、オフセンターでも感触が変わらないし、球筋も変わらない。操作性よりも直進性が優先といった感じ。
この YONEX EZONE GT ユーティリティ は、番手間のシャフト長が0.75インチのピッチになっている。(通常は0.5インチピッチ)4番が標準の長さで、長めの3番と短めの5番で番手間の距離の差が大きい。短めの5番はかなり扱いやすそう。
シャフトは
シャフトは、ヨネックス・オリジナルカーボンのREXIS for EZONE GT の3種類のフレックスから選ぶことに。振り心地がいい中調子のシャフトでグニャリ感がないから合わせやすい。
(S)でHS41〜44m/sぐらい。意外にしっかりしてるのでメーカーの説明よりも、もう少しヘッドスピードが速いゴルファーにも使えそうです。
まとめ
ヨネックス EZONE GT ユーティリティ は、200ヤード先に前後も左右もブレずに着弾する。やさしくて安定感抜群です。
・振り抜きやすい
・よく拾う
・高弾道
・まっすぐに飛ぶ
・ミスに強い
・スイングが安定する
EZONE GT ユーティリティ の中古クラブを検索
ゆっくりと身体と一体化して振れる。これならきっとラウンド中にいつものスイングができるでしょう。
構えやすさ 4.5
デザイン 4.5
打ちやすさ 4.5
操作性 3.5
打感 3.5