FOURTEEN(フォーティーン) TC 788 フォージド アイアン を試打しました。
ミスヒットに強いけど、ほとんどミスヒットにならない。
振り抜きやすくてタイミングが合いやすく打点が揃うので、ナイスショットが連発。
距離のコントロールもしやすいし、ラインも出しやすいです。
どんなクラブなのか、その評価と感想を解りやすくレビューします。
試打クラブ
７番（31°）
【シャフト】
MODUS3 TOUR 105(S)
イレギュラーなシャフト長
フォーティーンのアイアンはモデルごとにシャフト長のピッチが違います。本格的なアスリートモデルの「FH 900 フォージド アイアン」の各番手のシャフト長の差は一般的なアイアンと同じく0.5インチですが、この「TC788 フォージド アイアン」は、少しイレギュラーなピッチになっています。
PW〜６番は0.5インチ・ピッチですが、６番と５番、５番と４番は0.625インチの差があります。ロングアイアンの飛距離を意識した設定になっている。
構えてみると
構えてみると、ストレートネックのアスリートっぽい引き締まった顔はターゲットに真っ直ぐに構えやすい。ネック部分の懐が深くて、つかまりそうなイメージが湧く。
小ぶりの部類に入りギリギリのザイズ感で、アマチュアのアスリートが安心して構えられる丁度いい大きさです。
アンダーカット・キャビティ内を覗くと、結構深い構造です。深くて低い重心を実現している。この造形で軟鉄鍛造とは大したモノですね。鋳造っぽい迫力があります。
試打の評価は
TC-788 FORGED アイアン を打ってみると、振り抜きやすく、ドロー系の高弾道でよく飛んでくれます。フェースが気持ちよくターンするので、よくつかまってくれる。意識的にターンさせなくても、インパクトゾーンでオートマチックにヘッドが返りながらボールをしっかりとつかまえてくれて安定感抜群のショットが連発です。
バックスイングのトップの位置からアドレスの位置にヘッドを戻してやれば、あとはクラブが仕事をしてくれる。そんな振り抜きやすさです。
この振り抜きやすさは、めっちゃ評価が高い。軽くもなく、重くもなく、丁度いい重量感が振り子のように振らせてくれるので、スイング軸もブレにくいし、芯でヒットしやすい。コックを使ってタメて打つタイプには向かないが、今流のスイングにはピッタリです。
↑最初の２〜３発でうっすらとボールの跡が付いた
↑10発以上打ったら、同じ場所に打点の跡が残ってます。
ミスヒットに強いけど、ほとんどミスヒットにならない。振り抜きやすくてタイミングが合いやすく打点が揃うので、上達したかのように勘違いしてしまう。。。距離のコントロールもしやすいし、ラインも出しやすいです。
飛距離性能は
飛距離もほとんど同じです。飛び過ぎがないので安心できる。アスリート向けのアイアンとしてはロフトが立ってるけど、ロフト通りの飛距離性能っていう感じです。７番で31度なので、それなりの飛距離にはなりますが、それ以上に飛んでくれるようなクラブじゃない。
アスリートが、今までの距離をちょっと楽にクリアーできるような印象。ただし、よく拾って、薄めにヒットしてもキャリーが出せるので、平均的に同じような飛距離になってくれます。
抜けがいいソール形状
打ち込んだときのソールの抜けが、なかなか好印象です。詰まる感じにならない。これが安定した飛距離を生む要因の一つかもしれない。抜けがいいから距離も方向もブレにくい。
打感は
タングステンや衝撃吸収材などの異素材を組み合わせた”軟鉄鍛造アイアン”が増えてきたけど、この「TC788 フォージド アイアン」は「軟鉄鍛造単一素材、単一構造」です。
フェースのどこでヒットしたのか、どんな回転がかかったのか、いろんな情報が瞬時に収集できます。
ただ、柔らかいが分厚さがない打感。柔らかいけど、ちょっと頼りなさも感じます。少しのオフセンターが、大きく外したような感触になる。ガツンと分厚く感じる打感が好きなら物足らないかも。
シャフトは
シャフトは「MODUS3 TOUR 105 (S)」と「N.S.PRO 950GH HT(S),(R)」の3種類のスチールシャフトが標準で用意されている。まさにこの3種類のシャフトの適合者が、このアイアンのターゲット層です。
フォーティーン TC-788 FORGED アイアン が安く購入できる。
まとめ
フォーティーン TC788 フォージド アイアン は、よくつかまって芯でヒットしやすい。やさしく距離が合わせられるアスリート向けのアイアンです。
・振り抜きやすい
・センターでヒットしやすい
・距離が揃う
・ミスに強い
・よくつかまる
・抜けがいい
アスリートがやさしくピンを狙える軟鉄鍛造アイアン。
単一素材のアイアンの中では、これは超やさしい。
飛距離 8
やさしさ 9
弾道の高さ 9
つかまり 9
構えやすさ 9
操作性 8
打感 9
