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ピン PING GLIDE 2.0 ウェッジの試打&評価

ピン PING GLIDE(グライド) 2.0 ウエッジ を試打しました。どんなクラブなのか評価と感想をレビューします。

試打クラブ

【ロフト・バウンス角】
52°・12° SS (スタンダード ソール)
58°・ 8° ES (EYE ソール)
【シャフト】
N.S.PRO MODUS3 TOUR 105(S)

バックフェースは前モデルの「GLIDE ウェッジ」とそっくりなデザインです。
PING i200 アイアン」との統一感があり、かっこいいデザインです。


ソール形状は4タイプある

【SS】(スタンダード ソール) どんなライからでも対応可能なスタンダードソール。ロフトバリエーションは7種。
【ES】(EYE ソール) バンカーから優れた性能を発揮する独自のソール形状。ロフトバリエーションは4種。
【WS】(ワイド ソール) ダフリ防止のワイドソール。ロフトバリエーションは3種。
【TS】(シン ソール)  フェースを開いた際に、ロブショットが打ちやすい。ロフトバリエーションは2種。

目玉は ES(EYEソール)

「PING GLIDE 2.0 ウェッジ」やはりES(EYEソール)が目玉商品です。特徴はクボミのあるソールです。これ、フォーティーンの「C030」のソール形状(キャニオンソール)と同じですね。ピンの方が長い歴史がありますが、、、

この形状がバンカーショットにすごい効果があるんです。簡単に言うと、「ホームランしにくいが、ザックリもしにくい」ってことですが、ヘッドがちゃんとボールの下に潜り込んでから爆発するという2段階方式のバンカーショットになるのです。

58° ES から打ってみると

「58° ES」を構えると、ややグースで、トップラインのネック寄りが名器EYE2のように角ばった形状です。全体的に、名器のデザインをそのままに継承した「EYE2 GORGE ウェッジ」を現代風にアレンジした形状と言える。

独特なデザインではあるが、機能に裏付けされた形なので説得力がある。私は構えやすいが、好みが分かれるかもしれない。

50ヤードを打ってみると、ハンドファーストにアドレスした方がボールコンタクトしやすいです。

打ち込んでも、深く入りすぎずスピンが効いた球で、安定した距離が打てます。ダフるとスッとボールの下にリーディングエッジが潜り込んでからソールが地面に跳ねるので、柔らかい芝の上からはミスになりやすいかもしれない。

グリーン周りからのアプローチは、ちょっと違った印象になった。ピッチエンドランも、フワリと打つアプローチはダフリやすい。ラフでボールが浮いている状態なら打ちやすいが、刈り込んだ芝の上からは、うまく打てない。アプローチって、ほんの少しダフっても距離感を合わせたいので、これはダフるとミスになります。

バンカーで打ってみると、フェースを開かなくてもソールがよく機能して、ボールの下に潜り込んでから爆発する。バウンスが思った以上によく跳ねて、砂の抵抗を感じるのでざっくりの心配はほとんどない。

砂を足で踏んで固めてから打つと、よく刺さって、よく潜る。硬い砂はホントに簡単に打てます。ボールの手前にリーディングエッジを入れるだけです。

バンカーが苦手なゴルファーは、フェースを極端に開かなくてもダフるだけで脱出できるから絶対にオススメです。ハンドファーストに構えるのだけはNGですが、本当に打ちやすいです。

52° SS を打つと

「52° SS」を構えると、ほぼストレートで、オーソドックスな顔。ソール形状が違うだけじゃない。顔もオフセットも違います。他社なら別ブランドで販売されるような違いがあります。非常に構えやすい顔です。

52°でピッチエンドランを打つとESとは真逆です。ダフらずにソールが滑ってよく拾ってくれる。打感がいいから距離感が出る。フェースが安定して動くから、ラインに乗りやすい。

フルショットをダウンブローに打つと、よくつかまって方向性がすばらしいし、よく飛びます。90ヤード、80ヤード、とコントロールショットしても、キレイにボールにコンタクトできる。この「SS(スタンダード ソール)」 は、オーソドックスな形状だが、バウンス角が12°もある。地面に跳ねてトップするような違和感があるが、ピンはアイアンのバウンス角を大きく設定してます。

100ヤードぐらい残したロングホールの3打目を、ベタピンに付けたいのに、芝が柔らかいとザクッと大ダフリしてしまう恐怖感が出てきませんか?それが池越えだったら、、、でも、このウエッジなら、その恐怖から解放されます。マットの上からは跳ねすぎる感じがするけど、春先の芝が薄いライでも助けてくれそうな跳ね方をしてくれる。

シャフトは

スチールシャフトの4種類から選ぶことができる。

AWT2.0 WEDGE
Dynamic Gold
MODUS3 TOUR 105
NS PRO 950 GH

ピンのアイアンは、シャフトのバリエーションが豊富なので選択肢の幅が広い。これだけあればアスリートがシャフトに妥協せずに購入できると思う。「MODUS3 TOUR 105」は、アメリカPGAのトッププロの間でも大人気です。軽量化の波が止まらないですね。

まとめ

「PING GLIDE 2.0 ウエッジ」4タイプのソール形状を上手くチョイスするとアプローチのミスが減り、寄せワンが増えます。

・バンカーはESソール
・100ヤードはSSソール
・ロブショットはTSソール
・グリーン周りはWSソール



ESソールで、バンカーからの「ホームランとザックリ」が怖くない。
SSソールで100ヤードの「池越えとバンカー越え」が怖くない。
用途に合わせて明確にウェッジを選ぶことができるから、もう怖くない。

【総合評価 8.7】
やさしさ 9
構えやすさ  9
スピン量 9
操作性 9
打感  8
プライス 8