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エボ4、ツアーAD IZ、ディアマナRF、アッタスCool どれが飛ぶの?

毎年秋以降に各クラブメーカーから新しいドライバーがリリースされます。それと同時に各シャフトメーカーの新商品がラインナップされ、どの組み合わせがベストマッチなのかワクワクしながら今年度もたくさん試打をしました。

そこで人気4メーカの60g台のニューシャフト(Speeder661 EVOLUTION Ⅳ、TOUR AD IZ-6、Diamana RF 60、ATTAS CoooL 6)は、どれが飛ぶのか評価と感想をレビューします。

シャフトの評価は1回の試打では分かりづらい

シャフト単体の評価はなかなか難しいものです。

ヘッドとの相性があるので、1度や2度の試打会では優劣をつけられない。私は2017年にミズノ MP TYPE-1 ドライバーMP TYPE-2 ドライバー を購入して別々のシャフト(TOUR AD TP-6 と Diamana BF 60)をカチャカチャで相互に入れ替えながら数ヶ月間試しました。

合計4通り組み合わせになるのだが、4者4様のキャラになり、なかなか1本に絞り込みが出来なかったのです。

1度や2度の試打で得た「今度のディアマナはよくつかまる」なんて印象を信じて別のヘッドに装着すると「あれっ?」と予想と違ったフィーリングになりかねません。

そこで、2017年の夏以降に発売された複数のドライバーとの組み合わせで、どれがよく飛ぶのか、どんなフィーリングなのか、数十回試打した印象をもとに総合的に評価しました。


こちらも参考にして下さい→「Tour AD PT」が打ちやすい/エース・シャフトとの出会い

Speeder661 EVOLUTION Ⅳ

「フジクラ・スピーダー661・エボリューションⅣ(通称エボ4)」は、エボ1〜3とは先調子から中調子になったことが一番大きな変更点。

払い打ってもよく走る感じから、インパクトでググッと押し出せる感じになった。フェースローテーションを積極的に行うタイプの方がよく飛ぶし安定した飛距離になる。

硬くなったけどよくつかまり、思い切って叩けるが、叩いても左に行かないし、左右にブレない。いつでもフェードが打てる安心感がある。インパクトで体が起き上がる癖があるとプッシュしやすいかも。

硬度に迷ったら1フレックス下げたほうがいい。

飛距離 5
球の高さ  4
つかまり 4.5
打ちやすさ 4.5
直進性  4.5
操作性  4.5

TOUR AD IZ-6

「グラファイトデザイン・ツアーAD IZ-6」は、全体的に硬く感じる中調子のシャフトで、ワッグルするとXフレックスぐらいの感触だが、打ってみるとそれほど硬く感じない。

小さく瞬時にしなって、ビュンと戻り弾道が強い。無駄な動きがないからボールにコンタクトしやすくて、ミート率が上がってくれる。小さな動きの中で全てが完結され結果につながり、少々のスイングの乱れもカバーしてくれる。

ここ一番でミスが出やすいアスリートの武器になりそうな挙動です。ヘッドスピードが速めで方向性に不安があるゴルファーにオススメです。

飛距離 4.5
球の高さ  3.5
つかまり 3.5
打ちやすさ 4
直進性  5
操作性  4.5

Diamana RF 60

「三菱ケミカル・ディアマナ RF60」は、全体にしなってボールをつかまえてくれる。

弾道は高め、初速も早い。それでも左に行かず、つかまった球がフェードになる。これは決してハードスペックという感じではなく、振り抜きやすくて先端がしっかりしているので身体が止まってもヘッドが返り過ぎるようなミスにならない。

つかまりを実感しながらフェードボールでキャリーで攻めたいゴルファーに適している。ドローヒッターの私がつかまり系のヘッドで打つと、かなりの飛距離になります。

逆にフェードヒッターが深重心のヘッドで打つとプッシュしやすいかも。パワーフェードを目指すアスリートに最適です。

飛距離 4.5
球の高さ  4
つかまり 4
打ちやすさ 4
直進性  4
操作性  4

ATTAS CoooL 6

「USTマミヤ アッタス クール6」は手元がしっかりして中から先が緩やかにしなり、インパクト時にしっかりと戻ってパワーが分散せず気持ちよく振り抜けるシャフトです。

自然にタメができて自然にリリースしてくれるからよくつかまり、ドロー回転が打ちやすい。振ったら振っただけ走るしボールにパワーがしっかりと伝わる。ゆっくり振ると抑えた弾道になる。

このシャフトは最新のヘッドの潜在能力を発揮しやすい。シャフトがその能力を存分に活かしてくれる。つかまえたいゴルファーには、かなりオススメです。

飛距離 4.5
球の高さ  4.5
つかまり 5
打ちやすさ 4.5
直進性  4
操作性  3.5

まとめ

2017〜2018年の新作ドライバーの多くのモデルに採用されたこの4週類のシャフトは飛距離性能がかなり高いが、比べてみると違った味付けになっています。

冒頭にも書きましたが、これは相対的な評価です。ヘッドの特性によってシャフトの印象は大きく変わります。しかも、4モデルとも共通しているのは、フレックスによってかなり硬さが違います。SとSRの差が以前よりも大きくなってきた印象です。

どんなヘッドを使うのか、「そのヘッドでもう少し捕まえたい」「もう少し強い弾道を打ちたい」というように、そのヘッドのパフォーマンスをアップさせるためにシャフトを選ぶと飛距離アップになります。